merlinrivermouth’s diary

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あるブロガーの言説

あるはてなブログのブロガーの主張の要旨をまとめる。

自民党は批判を封じ、無謬となっている。

自民党は批判されないように、決断しないようにしている。

自民党が批判を恐れているからだ。

④リベラルが批判するのが原因だ。

⑤なんでも批判するリベラルは極左集団だ。

 

これらを客観的に評価すれば、そのブロガーの倒錯した甘え、或いは精神的な混乱である。

ある行動や言動には常に反応がある。それが中央政府の行動や言動なら尚のことだ。

中央政府が何かを決められたり、無謬とならないために、批判するな、というのは、中央政府に無謬であれと望んでいるに等しい。自身の主張が中央政府の無謬を批判しているにも関わらずだ。

これを中央政府から個人に変換すれば、「俺が引きこもりで、何も決められないのは、社会規範を求める連中のせいだ」ということになる。そして「俺が好き勝手できないのは、批判する連中がいるからだ」と。

そんな馬鹿な甘えはないし、病的なものを感じさせる。

個人的には、自身の過去の辛い体験を政治に反映するより、自身の過去の辛い体験を総括する方が前向きであるように思う。

 

最低の男

最近の僕は揺れている。全く安定していない。

確かにYさんーアプリで会った女医さんーからの返事を一月半待ったし、かなり辛かった。

確かにKさんー担当のスタイリストさんーは稀有な器の持ち主で、内面は非常に魅力的であるし、Yさんと違って実際に出会っている。

けれども、僕は気持ちに身を任せてしまったような後悔がある。

僕は浮気した経験は皆無だし、おそらく世界で最も一途な部類だと思うけれど、ほとんど同時に恋をした経験はなかった。これでもよく考えて、順番を違えないように、Yさんと決着がつくまで、美容院に行かないようにしていたけれども、おそらくそういう考え方自体が間違いだった。

僕はおそらくどこかで保険をかけていた。

言い訳をさせてもらうと、僕は僕の人生やYさんに必死だ。僕の恩師や友人はいずれ連絡が来ると言い切るけれど、僕は今まで脈が途絶えた女性からしばらく後に連絡が来た経験がない。いや、そのような連絡を僕がそのような意味に捉えられなかっただけかもしれない。だから、僕は半信半疑のまま、宙ぶらりんになって、自分の不安に負けてしまった。

その結果が、失礼な、あまり誠実とは言えない態度になってしまった。

彼女たちに気付かれなければいいとか、バレなければ浮気じゃないとか、そもそも付き合っていないとか、そんな形式論ではなく、シンプルに自分の生き方に反しているように思う。

 

第一に僕は自分が最も気にかける女性に一途になるべきだし、第二に自分の状況について冷静に考え直して、気持ちの立て直しを図るべきだ。

 

僕は既に会って、素晴らしい女性だと知っているKさんではなく、まだ会ってもいない、いや会うことはないだろうYさんについて思い悩んでいる。

恋愛は頭でするもんじゃない。自分の心はYさんの方を向いている。おそらく、運命的な何かがある。そういえば、こういう縁みたいなものを感じたのも初めてだ。すごい気が合うというのとは少し違った。

たとえ彼女が僕の想像どおりでなくとも、僕は受け入れるだろう。惚れたら、ほとんど何も関係なくなるということを、僕は知っている。

Kさんは素晴らしい女性だけれど、思い直せば、運命というより、僕の過酷な人生経験が彼女の人間性を洞察せしめたことに理由があるように思える。これは、僕の状況が僕にそれを恋だと思わせているけれど、もし同性だったらならば、「すげーいい奴に会った」というような話に落ち着いていただろう。

実際、僕もYさんもおそらく互いを必要とするようなフシがあったけれど、Kさんは僕を必要としないだろう。

もしかしたら、僕は恋心と友情を取り違えたかもしれない。今更だけれども。

 

僕はつい最近になって寛解した。けれども、社会復帰は最近になってからだし、十年以上、病気の原因となった処方のせいで脂肪分解酵素であるリパーゼが出てなかった。おかげで、二ヶ月前は見た目が40代半ばだった。今でこそリパーゼが出て、30代半ばまでに回復したけれど、本来は20代前半の肉体年齢になるとのことだ。

僕は社会復帰の時間がいるし、体力をつけて、本来の自分に戻らなきゃいけない。

確かにこれまで恋の力を借りたけれど、本来は自分の自立心を頼みとするところだ。

だから、Yさんから連絡があろうがなかろうが、社会復帰に集中すべきで、余計なものを抱え込まない方がよく、それで彼女から連絡があれば、御の字だろう。

 

どちらにせよ、もしYさんから連絡があるのであれば、もし僕の予想どおりYさんが彼氏と別れるような話になっているのであれば、僕はYさんを受け入れる準備が必要だ。

 

補足)今更、思いついたが、Yさんが僕のあんなブヨった写真に興味を持てたのは、彼女が追っかけしていたFoll out boysのボーカルに似ていたに違いない笑。

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上が下になった。どうしたら、こうなる?

因みに僕は

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逆に上が下になりました笑

一月後には、もっと痩せていることになる^ ^

 

 

 

反五輪デモと知られざる強権国家

恩師の知り合いが反五輪デモを行い、公安に逮捕された。緊急事態宣言の前日である。

デモが届出された場所からやや離れ、私服の公安警察が呼び止め、言い争いになり、道交法違反、公務執行妨害、凶器準備罪で逮捕された。因みにプラカードを凶器とされた。公安のメンバーは24時間365日、百年に渡り訓練する義務がある。プラカードが凶器に思えるほど、弱いんだから。

目の前にいた報道マスコミは完全にスルーしていたらしい。

日本は非人権国家なので、一週間留置されることもあるが、緊急事態宣言下では裁判所は刑事事件と重要な民事裁判以外機能していない。そして、警察の手続きの瑕疵を咎める上告は行政手続きであるため、裁判所は審理しない。

被害者は緊急事態宣言が終わるまで、コロナ感染に怯えながら、留置所に留め置かれることになる。

今日、恩師から連絡があり、似たようなケースが多発していたとの旨を聞いた。人権派の弁護士たちは被害者たちを助け出すには、集団訴訟して、いきなり特別公務員暴行りょうぎゃく罪で警察庁に告発状を出すとのことだった。刑事事件にしなければ裁判所が取り上げないからである。

報道マスコミに連絡したものの、すべからくなしのつぶてだったという。

おそらく、公安は緊急事態宣言下で裁判所が開かれないのを狙って、みめしめを行った。報道マスコミは既に菅政権が押さえていたのだろう。

昨今の世論調査では、いずれも五輪中止が多数派である。にも関わらず、菅政権は強権を発動し、マスコミがグルになって、五輪反対のデモを取り締まっている。

日本は既にこのような全体主義国家ばりの強権発動を行っているのだ。

安倍政権は強権発動可能な体制を築いたが、次の菅政権はそれをすかさず行使している。今後、どの自民党の政権、いや立民や共産が政権を獲得したとしても、強権発動は行使されるだろう。安倍政権と菅政権はパンドラの箱を開けたのだ。

こまちをこまち

まちうどへ

春を呼ばんと

こまちふじ

 

二月。バレンタインデーの2週間前。

「魂以外のものを本懐のために捧げる覚悟があるから、せめて小さな幸せをくれ」と祈った。

そして、あの人に出会った。

彼女は僕が唯一行くことができたライブに彼女は行けなかった。

彼女はFoll out boysの大ファンで、僕をカラオケに誘い、My chemical romanceのHelenaとI'm not OKを歌ってくれるように頼んだ。

いずれも別れの曲だった。

僕は一目惚れだったし、彼女には不思議な縁を感じていた。

しかし、彼女はバレンタインデー直前の土曜日の夜から返信がなくなり、一週間後の日曜日に消えてしまった。

僕の連絡先は教えておいたけれど、あれから音沙汰がない。

もし、本当に運命というものが存在するなら、このまま終わりということはないだろう。

そう願っている。

彼女がどこかで、僕の歌を聴いてくれるように願って、カラオケで録音した歌を載せる。

I'm not OKは録音できなかったから、代わりにThe ghost of youを歌った。

僕は生半可な人生は生きていないし、何事にも生半可な態度で臨まない。何事にも全力で、真摯に当たる。それは人に恋したり、愛することもそうだし、カラオケでもそうだ。

エコーをかけて、自己満な生き方を選ぶような人間の評価など気にはしない。

全力で事に当たるからこそ、他人の辛さや努力や苦労が理解できる。

だから、彼女が何か大変なことがあって、僕と連絡をとれなくなったとしても、僕は彼女を責めることはない。

 

I don't care (Foll out boys)

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Helena (My chemical romance)

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The ghost of you (My chemical romance)

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自己選択権の尊重とフェミニズムの強制

相変わらず恩師が来るのが遅いので、DavitRiceさんの最新の記事からつらつら私が日頃から考えていることを書く。

 

ツイフェミやにわか似非フェミニストに影響されて、男性が女性の矛盾した要望に応えて、失敗したり、悩むケースがある。

例えば、日本において、女性は相手に自己を尊重するように求めながら、一方で経済的に依存できる男性を求めたり、ある場面では女性は男性に媚びる女らしさを強調し、男性に女性をリードできるような男らしさを求めながら、男性が女性に対して、より強いアプローチをすることを低く評価する。

私としては、これらはフェミニズムとは全く関係ない、歴史的な男性評価を、女性たちがフェミニズムぽいような何かを使って表現していることに問題があると考えるが、本質的にはより重要な問題が隠されている。

例えば、ある女性が女らしさを強調した場合、男性は彼女の自己選択権を尊重し、雄ゆうしく振る舞うべきか、彼女の態度を問題にすべきか、或いは無視すべきか?またある男性に男らしさを強調していた場合、女性は男性の自己選択権を尊重し、包容力ある態度で接すべきか、彼の態度を問題にすべきか、或いは無視すべきか?

人はある場面、ある状況でいくつかのペルソナを使い分けるため、これらの相反する矛盾はその時の空気の流れで判断され、従って「日本では」答えがなく、日本人は非常に苦慮することになる。

これは、日本のツイフェミや似非フェミニスト、日本人全般が近代や人権を理解しておらず、そもそもあまり他者を尊重していないことに由来する固有の問題である。

フェミニズムが近代の概念である以上、人権の最も根源的な概念である自己選択権や内心の自由フェミニズムより優先される。また自己選択権や内心の自由を否定するフェミニズムはあり得ない。故に、女らしい態度には男らしい態度が採用されるし、フェミニスト的態度、公共性を帯びた態度には公共性を帯びた態度で接せられる。それが気に食わないのならば、黙って「いなければならない=must」。もしそれらを非難すれば、内心の自由や自己選択権を否定することから、市民適格性がない、という評価される。市民適格性がないフェミニストは存在しないため、それはフェミニストではない、ということになり、そのペルソナは単に市民適格性がない社会不適合者ということだけである。

 

何事も、本来、時と場によって他者への態度は依存される。仕事上の付き合い、職場、それほど親しくない間柄では、公的なペルソナが優先されなければならない。従って、男女共にフェミニスト的なペルソナを被った方が無難であり、誰にでも丁寧語の方が適切だ。しかし、親しい間柄では、公的なペルソナより、個人的な親密性が見える態度の方が遥かに望ましい。故に、フェミニズム的態度より愛情たっぷりの表現が相応しく、丁寧語より悪戯心があるジョークが優先される。また、恋人、家族は個人でもあるので、家族間の経済的な問題においては、公的なペルソナが優先される。

一般に、男性による女性への被害として社会問題になるようなケースでは、その男性や女性と社会問題を語る人は親しい間柄ではなく、社会問題を語る場面は往々にして、公共の場であるため、それらの社会問題について言及する場合は、PCに基づいた態度が求められる。

公的な場において、男性に対し、女性的な態度をとる女性は尻軽女と言われてもおかしくないが、親しい間柄において、距離感がある態度をとったり、それを他者に求めるのは、人間関係を構築できないような問題がある人だろう。

 

恋愛関係は個人的な関係であり、アプローチ段階で、徐々に距離を近付けて、公のものから私的なものにペルソナを変えていかねばならない。相手が公のペルソナから変わらない場合は距離がまだそこまで近付いていないか、脈がないかのどちらかである。

確かに、アプローチ段階においては、公と個人的な関係の違いはグレーで、相手毎に意識が違う。だから、アプローチ段階では、気持ちを伝えるだけでなく、お互いの距離感や意識を測り合う作業や類推も必要になる。

その場面において、アプローチが上手くいかなかったからとミソジミストやインセルなどと評価できない。誰かに好意を寄せたり、寄せられること自体は犯罪ではなく、迷惑にならない限りは、他者を尊重するのが大人の態度である。興味がない人から好意を寄せられたり、興味がある異性に断られたからと言って、その人を罵ることはあまりに共感力がない、非人間的な態度だ。また、フェミニズムはそのような非人間的な態度の正当性を帯びるわけでもない。少なくとも私は女性からアプローチされて断っても、そのような態度に出たことはなかったし、アプローチを断られたからと言って、人間性を否定したことはない。

恋愛やそのアプローチにおいて、他者をミソジミストなどと評価できるケースは、まさに違法性が疑われるケースや女性を人間扱いしていない態度ないし発言が行われた場合のみである。

例えば合コンなどでは、お互いに距離を近付ける前提がある。基本的にフェミニズム的な概念はどこかに置いておく必要がある。女性を物扱いする態度について言及するならいざ知らず、興味がない異性が好意を寄せていたり、興味がある異性に興味を持たれないからと言って、ミソジミストやインセルなどと評価するならば、何のために合コンに来ているのかわからない。場に相応しくない態度をどうしてもとりたいなら、退席すべきである。

 

社会的に成熟した大人ならば、男性女性問わず、時と場は重視すべきだ。他者の自己選択は尊重しなければならず、フェミニズムを強制することはできない。フェミニズムは人権が基本となら、人権の最も根源的な概念は自己選択権と内心の自由である。それらはフェミニズムより優先され、それらを優先しないフェミニズムフェミニズムではない。

恋愛やそのアプローチにおいて、フェミニズムを強制することはフェミニズムでないばかりか、恋愛関係を築くのに相応しくない人間性である。心当たりがある人はそのような独りよがりの態度を捨て、真なる非モテから脱却すべきだろう。

 

得難い人3・直前で思い直す女子

「今月は休日空いていないので、いつか空けられる日を探します!すみません」

あーそうですか、いつか、ね。はいはい。

前後のやりとりから鑑みて、デートはネガティヴみたいです。だが、僕には好意はある。つまり、恋愛モードではない、と。

確かに鑑みれば、彼女はスタイリストになってから一年しか経っていません。あと一年か二年は仕事に集中したいでしょう。僕とは遊びに終わらない可能性もあるし、彼女は遊びの関係はネガティヴで、僕と彼女の相性から鑑みても、デートすれば、マジになる確率は高い。

ので、一度はOKしたものの、やはりネガティヴな反応になったのだと思います。ま、一応含みはありますが、20%程度でしょうね。

確かに、僕がアプローチを情熱的に行えば、可能性は高いです。でも、僕はせっかく友人関係になれたのにそれを壊したくないですし、客とスタイリストの関係もある。

一年か二年後に可能性があると言っても、その頃に僕はどうなっているのか?

これは彼女に限ったことではないですが、僕はどうしてもアメリカに移住しなければなりませんが、言語障壁の問題以前に、アメリカは今黄色人種の差別が強く、職業の問題もある。おそらくスタイリストを続けたい彼女には、付き合ってもいずれ最大の課題になっていたでしょうし、彼女にとっては他の女子よりも遥かにハードルが高くなっていたはずです。

仕方ない。つーか、あ〜あ。

なんかもう、俺の人生がこうなってんのは俺の責任じゃねーのに。

いやいや、これでも相対的にはだいぶ恵まれてるて。そう思うことにします。 

 

この二ヶ月の成果は、価値観合う奴とダチになるた、でした。

 

…たくっ、誰か女子を紹介してくんねーかな…

日本の中進国への道・ジョブ型雇用

今日、恩師からジョブ型雇用とその未来的な予測とビジョンをまとめるよう依頼された。なんでも、ついでに英訳してアメリカ大使館に提出するらしい。

 

日本政府及び自民党が推し進めるジョブ型雇用は財界からの意向により、来年度または再来年度に導入されると予測される。対象は大企業の正規労働者で、業績の良い企業ならば40代以下、業績が悪い或いは先行き不透明な企業は全年齢が対象である。

ジョブ型雇用に移行する労働者は学歴に関係なく、実績や替えの効きにくい能力を示せない人で、80〜90%の大企業の正規労働者がこれに当たると考えられる。350万程度の給与に留め置かれる代わりに労働時間が減る。従って、これまで受けていたローンが使えなくなるため、地価の安いマンションに引っ越したり、頻繁に海外旅行をすることを見直したり、お洒落をある一定で諦めたり、子供の教育費を考え直したり等、生活水準の維持を諦める必要があるだろう。

ジョブ型雇用はミッドミドルを直撃し、0.2%程度の富裕層、1%程度のアッパーミドルとその他ロワーミドル以下を隔絶することになるだろう。まさに究極の格差拡大政策と評することができる。

国内経済や国内需要は決定的なダメージを受け、回復不能になり、日本は債権があるだけで、中進国と似たような経済モデルを持つことになる。

 

Aジョブ型雇用が施行されてからの直近の数年間はあらゆる風紀が非常に荒れると予測される。

①ジョブ型雇用移行される労働者で、一定年齢層以上であり、既婚者で、パートナーが専業主婦であり、子持ちの場合、破滅的な経済的ダメージを被るだろう。これは子持ちでなくとも、生活に巨大なダメージを受けることは間違いがない。子供の大学進学を諦めたり、これまで住んでいた場所を追い出されたり、再起を賭けて失敗して自己破産などが最も考えられるケースである。

②起業、投資、国家資格取得に再起を賭ける人も一定数以上考えられる。しかしながら、この政策が行われた時点で国内需要は冷え切ってしまうため、起業や投資に再起可能性がない。国家資格の多くはロースクールや専門学校に通うことを前提にしており、資格取得をできる人は限られてしまうだろう。当然ながら、起業や投資に向かう人は自己破産ルートに入り、資格取得を目指す人の多くは人生を棒に振る可能性が出てくる。

実はこれらは就職氷河期や狭間の世代で既に経験済みであり、挫折が早いか遅いかの違いしかない。大企業に正規就職できたというのは必ずしも能力によるものではないから、自身の能力を過大評価すれば、似たような経験をしてしまうということである。そして、えてして挫折は年齢が上がってからの方がダメージが大きい。

性風俗である。大企業のOLや大学生の女子の中には自身の生活スタイルを諦めることができない女性が多いだろう。従って、彼女たちは手頃な稼ぎを求めるか富裕層の男性にかしずくことを求める。既にその傾向はあり、パパ活用のデートクラブやアプリは公安委員会の指定を受けている。彼女たちの「相場」は需給バランスが崩れることにより非常に安くなるが、同時に彼女たちは不安定なアッパーミドルではなく、より明白に資産家を狙うことになるだろう。

日本の富裕層の男性は倫理観がないのが大半であるから、風紀の乱れは行くところまで行くだろうし、一定数の女性は自身の美貌を商品化することに躊躇いがなくなるだろう。というより、その数年間は女性は商品化されやすい時代になる。

しかしながら、富裕層の男性は数が少なく、席はほとんど空いておらず、女性への扱いが悪いことには定評があるため、数年もすれば、彼女たちも割に合わないことに気がつくはずだ。

④ジョブ型雇用に移行される大企業の正規労働者は自己利益をわかっていない者が大半である。基本的に保守政党や保守候補を支持し、つい最近の春闘でさえボーナスが出るからとその先に待つジョブ型雇用に目を瞑った。

そのような彼らが、生活が逼迫した際にとる政治行動は、極右政党の支持だろう。また政府の分断政策である差別主義に容易に乗るだろう。実際、システムエンジニア系の仕事を奪うのはインド系と目されている。

彼らは社会的影響力があるため、差別主義や極右化は社会問題の一つになるはずだ。

⑤おそらく彼らの中で最も影響が少ないのはゆとり世代からZ世代にかけてと思われる。

まず、若いので、給与の差が大きく現れない。次に共働きや男性の家事手伝いへのアレルギーが少ない。また、野心も少ない。

彼らは350万程度の給与と増える自由な時間にある程度納得するだろう。これでも他の階層の労働者より恵まれており、共働き前提ならば、子供の教育に夢を持たなければ、結婚可能である。

⑥直近数年のまとめ。私は狭間の世代より一つ上で、同年代の失敗を見てきた。階級上昇できる人にはいくつか条件がある。第一に運が良く、第二に非常に努力家で、第三に能力があり、第四に景気が良くなるタイミングと重なること、だ。第二第三の条件があるなら、そもそもほとんどの場合、ジョブ型雇用に移行しないだろうし、第四の条件は皆一様に考えられない。即ち、残念ながら、再起を諦め、現状でどうにか生活を行い、左翼政党に投票して、世の中がより良くなるのを期待するのがベターな選択になるだろう。

 

B 中期的な安定層

とはいえ、政治に期待できない流れはあまり変わらないだろう。左翼政党は伸びるし、自民党議席を大きく減らすだろうが、それでも自民党は議会多数派だろう。

中期的な流れで大事なのはその後の長期的な時代、即ち中進国化する次のパラダイムの時代の基盤を作る準備に入る可能性があるということだ。

ロワーミドルとアッパーミドル以上では隔絶し、おそらく体制側の分断化政策は功を奏しない。外国人労働者は圧倒的でなく、差別主義は二番煎じであり、若い世代ほどフェミニズム的なものに親和性があり、SNSの普及は世論誘導を困難にしている。圧倒的多数のロワーミドルはいわゆる「上級国民」への反感だけは共有するだろうし、階級意識とまでは行かず、また彼らの声を拾う労働組合や政治運動はなくとも、次のパラダイムにそれらを用意する準備にはなり得る。

また数少ないアッパーミドルと富裕層だけでは官僚層の再生産は不可能だから、教育無償化が行われるだろう。ロワーミドルの子弟は資産がないため、開業を求められたり、資産家やアッパーミドルの文化が前提になる職種は難しい。ということで、彼らの子弟で最も出来がいい者は官僚を目指すのが自然だ。

これは現状の政治主導ではあまり効いてこないが、次のパラダイムで政治主導に綻びが生じれば、新たな体制の基盤になり得る人材の供給源になる可能性があり、非常にうまくいけば、新中間層の走りになることないとは言えない。

 

C 長期的なパラダイム

日本は地震国家であり、30年以内に確実に南海トラフ地震が起きる。高知と鹿児島の原発を再稼働しようがしまいが日本は壊滅的で不可逆的なダメージを被るだろう。復興は不可能になり、最悪、魚介類は太平洋側近海では漁獲できない。

こうなった場合、自民党は少数政党になり、旧民主党系が保守政党としてヘゲモニーを握り、三割から四割を左派政党占める形になると予測する。

これは事実上の体制転換だが、憲法上、資産課税を行えず資産家階層が温存されるために、経済的には、社会変動は起きない。

とはいえ、中進国には中進国なりの身の丈にあった幸福の形はあり、不幸になった原因は明治体制からその時まで、はっきりと明白になっているため、体制が転換する時点で権力による恣意的は横暴を許さないような制度枠組みを作れれば、その前の時代とは違う、人間性を失わない形での、それらしい安定層を目指せるように思う。