merlinrivermouth’s diary

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(社会・経済・詩)灯蛾

灯蛾

いつか見た光をもとめ、
灯火に集い、
やがてそれを日の光と誤り、
自身を蝶だと錯覚し、
休みなく夢に舞い、
灯火が消えた時、
蛾は疲れ果て、
地面に落ちる。

 

バブルを忘れられない人々は借金させてまで、借金してまで、バブルをやり直したかった。
だが、それは実体を伴わない夢、幻。
しかし、人々はやがてそれが現実だと勘違いし、借金中毒になって遊び回った。
やがて、経済が正常化する時、彼らは自身の負債に押し潰され、経済的に破滅する。
現実から醒めれば、アベノミクスは太陽の火ではなく、夜に光る灯火だった。

そこに舞っていた人々は蝶ではなく、蛾だった。