merlinrivermouth’s diary

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こまちをこまち

まちうどへ

春を呼ばんと

こまちふじ

 

庭に蕾をつけた小町藤がある。

今にも花を咲かそうと、太陽の下で泰然としている小町藤の佇まいに、僕はその目を離すことができないでいた。

だが、果たして冬を越えられるだろうか?

僕を見かねて、友人が「梅に変えよう」と言った。

僕は数週間悩んで、苦しみ、やきもきしていた。

小町藤は僕の人生を明るく照らしてくれる予感がする。

もう二度、小町藤に匹敵するひとを見つけられないようにも思える。

「僕は彼女を待てる。少なくとも夏になるまでは待てる。だから彼女には自分のペースで試練を乗り越えて欲しい。僕は彼女の迷惑になりたくない」

僕の推理が正しいなんて確証はないのだけれど。

小町藤は単に僕が嫌いなだけかもしれない。

とはいえ、せめて、小町藤から途中経過など教えて欲しいけれど。

一週間に一度は小町藤に声をかけたい、というのは贅沢だろうか?

そもそも小町藤に僕の気持ちは伝わるのだろうか?

想いが伝わるように、そう願うばかりである。

 

注)小町藤…別名ハーデンベルギア。花言葉は「運命的な出会い」。

あるひとの詩

彼と付き合ってから数年、すれ違いが多くなった。

お互いに思うことが変わっていった。

彼はあたしを「間違っている」と言った。

あたしに干渉するようになった。

それは彼なりの優しさだというのは分かる。

だけど、あたしには、それは束縛にしか感じられなかった。

あたしは反発し、彼は怒り、いつしか傷つけあうばかりになった。

あたしは「別れよう」と言い、彼は「俺は君に義務がある」と答える。

決着がつかないまま、日々が過ぎて、あたしには新たな出会いがあった。

彼はそれを裏切りと捉えた。

そうかもしれない、ちゃんと別れてなかったんだから。

彼に出会った人との縁を切られても抵抗できなかった。

いつからすれ違うようになったんだろう?

いつからお互いを愛せなくなったんだろう?

別れようとしても、それが気になって、強く言い出せなかった。

「お互いに大人になったんだ」

「彼は状況に順応し、あなたは自分の人生に真剣になった」

「それは悪いことじゃない」

あたしは傷つけ合うのが悪いことにしか思えなかった。

「お互いに傷を負って、悲しむのは、出会った時から成長したんだ」

「成長し会えたてことは、良い関係だったてことだよ」

「真剣な恋愛の別れに、悲しみが伴わないことはない。どうやっても、どういう経緯でも、涙が流れる結果になる。それは良いことだと思う」

あたしは彼を忘れられるかな?彼はあたしを忘れられるかな?

そんな日は永遠に来ない。

互いに過ごした日々はあたしの今と未来の一部になるのだから。

 

ドライフラワー歌いました。ヘッドホンまたはイヤホン必須です。スマホのスピーカーじゃ、僕の声質拾えないんで。

https://www.clubdam.com/app/damtomo/SP/karaokePost/StreamingKrk.do?karaokeContributeId=26613705

 

女医と医師との恋愛

人には個性があり、典型的なケースが全てに当てはまるわけではない。だが、概してそうだと言えることはあり、これから僕が述べる話もそうだ。

実際に僕は30人近くの男性の歯科医師を観察してきたし、僕が通った中高は100人近くの同級生が医師になったし、親族は大概医師で、結婚相談所やらデートクラブやらの、男性の医師の評価をしている記事もある。

 

歯科医師と医師は非常に似通っているが、ただ一点だけ違うところがある。聖マリとかを除けば、医師は非常に勉強しなければ大学に入れない。歯科大学は六大学並みの難易度が関の山だから、ちゃんと勉強していれば合格する。しかし歯科大学は授業料が医大よりも高い。

これは歯科医師より医師の方が強いエリート意識と全能感があることを意味する。歯科医師は男性も女性も自身が頭が良いことを鼻にかけることはない。せいぜい技工士の仕事ぶりに難癖つける程度である。だが医師は自身の専門領域以外まるで世間知らずにも関わらず、誰よりも頭が良いと思っていて、他者を露骨に見下したり、支配しようとする傾向が強い。これは男性も女性も概ね同じである。

例えば、歯科医師の女医は、自身の魅力で客商売狙う人種を除き、概ねひたむきで職人気質があるが、医師の女性は自身の社会的地位を鼻にかけることがまず最初に出ることが多い。

男性となると、医師は歯科医師より、より露骨に異性に対しての態度が劣悪だ。概ね、女性をトロフィーか遊び相手くらいにしか思ってないように思える。もちろん、僕の親戚のように極端なマザコンで、根っからのオタクで、30後半まで童貞が疑われるような特殊ケースは違うだろうが。(いとこはお見合い相手と結婚するまで、男女の営みをしなかったんだそうな。すげーな)

かといって、男性の歯科医師まともな男か?と問われれば、ほとんどケースで違う。実家で、衛生士に手を出さなかったケースは半分くらいだった。半分は他の衛生士と不倫していたりする。個人の自由だが、僕ははっきり言って、衛生士、受付、技工士、女医と同様にまともじゃないという感想を抱く。他で働いている人の感想では、開業医は一例の例外を除いて、衛生士に手を出している。因みに一例の例外は僕の親父である。

医師はこれよりも酷いというわけだから、何か語る必要はない。デートクラブの記事では、「大企業の役員は女子を人として見ているが、開業医となると性の捌け口の対象としか見ておらず、女子が精神的に参ってしまうことが多々あり、はっきり言って迷惑だ」というようなものがあった。

 

何故、男性の医師や歯科医師がこのような属性に至るか?というのは、階層性と教育に強い因果性がある。

医学部や歯学部の授業料は高い。よほど奇特な人でなければ、大抵は実家が裕福だ。そのような資産家階層の多くは私立の中高一貫校に通わせることが多く、特に医学部の場合、難関だから、かなり上位の中高一貫校に通っていたのが一般的だ。中学受験とトップクラスの中高一貫校の問題性は他の記事で既述した。6年間同じ属性、同じ階層の連中と一緒になって他の階層、属性を見下すことに慣れた連中が、大学入学後に全く同じ6年間を19歳以降から続ける、ということである。想像を絶する「まともさ」になるのは宿命づけられている。

歯学部の場合、医学部ほど難関ではないから、逆にある程度の多様性がある。いくら中高一貫校といってもトップクラスでなければ、公立とあまり違いはないので、エリート純正育成装置にならない。それでも男性の歯科医師は大概、ああなのだが。

 

女医は医師も歯科医師も、自立した女性になる傾向が極めて強い。収入が良く、専門職であるから、専門領域以外あまり知らないことが多いといっても、知的階層であるから、当然の帰結と言える。技術より自分の魅力で客商売的な歯科医師を二名知っているが、あまりやる気がない彼女たちでも、結婚後も時間があり次第、仕事をする意志がある。(患者が花束持ってくる図を耳にする度に「うち、キャバクラじゃないんすけど」と思うが、誰に迷惑かかってる訳でもないしね)。

女医は自立した女性がほとんどだから、当然パートナーに求める第一条件は「自分を人として尊重できるか」ということになる。あとは生活レベルの云々とか以下略。

しかし、男性女性問わず、医師も歯科医師も6年間純粋培養されているので、住んでいる世界が狭いし、概ねかなりの世間知らずである。詐欺師の優先ターゲットになるくらいだ。というわけで医師も歯科医師も大抵の場合、恋愛を近場で探そうとするが、男性の医師や歯科医師は自分がコントロールできそうな、若くて美人の男性依存傾向がある女子が好みで、自立した女性は好みではない。当然、ある程度恋愛経験がある女医ならば男性の医師や歯科医師は大抵男としてクソであると認識するに至る。そして、医師や歯科医師の周りには、若くて美人の男性依存傾向がある女子が看護師やら衛生士やら医療事務やら受付やらわんさといる。女医は大抵、近場でパートナーを見つけられず、妥協して医師や歯科医師と付き合ってもほとんどの場合、うまくいかないということになる。大抵の場合、パートナーに求める最優先事項が真逆だし、男性ドクターからすれば、タイプの女子が近場にわんさかいるからだ。

例えば女医と医師や歯科医師が結婚した例は二例しか知らないし、実家では、女医が職場で歯科医師と関係して悲惨な結末になったこともあった。僕はこういう人なので、一昨日興味半分で、マッチングアプリ歯科医師を検索したが、数えきれないほどいた。(一例を除いて、全員がチャームポイントに「歯並び」とか「白い歯」とかあげていた。ほんと、歯科医師とか衛生士とか歯マニアである)。ドクターをパートナーに選びたくない女医は多いのだろう。

 

これらは道義的には、男性の医師や歯科医師がエリートであるにも関わらず、人権感覚がないとか、ヒューマンじゃないということに問題がある。俺だってあいつらを「教育」してやりたくなるし、忘年会じゃ、衛生士や技工士と話してた方が楽だ。

だが、女医にも多少の非がないわけではない。

その非とは、なしてわざわざクズ率が高い近場から選ぶの?ということである。

だが、仕方ない。純粋培養の6年間を送っていたため、社会経験は働き始めてからで、法律とか制度とか社会の仕組みとかに教養として触れる機会がないため、男は大概同じように映っても仕方ない。男が大概同じだと思ってるなら、近場で金持ちのドクターから選んで、自分が多少妥協しようと思ってしまうだろう。

実家で働いているある女医について、母親から相談を受けたことがある。彼女は婚活しているが、どうももうあまり仕事をしたくないらしい。たぶんちょっと飽きちゃったんだろう。同じ椅子に座って同じ作業ばかりだからね、多少の技術の進歩があっても。しかし過去のパートナー候補たちは「働いても構わないから」というらしい。つーか「働いてくれ」ということである。

歯科医師や医師から選ぼうとしなかったのは、経験値や帰納能力の高さを物語る。というか、いかにも研究熱心な職人て人だし。(歯石いっぱいついててごめんなさい。虫歯四つもあってごめんなさい。大病してたんです、ほんとすんません)

候補が「働いてくれ」は大抵の場合、仕方ないことだ。今のご時世、いくら男でも大抵は経済力がない。しかも来年改正労基法成立、再来年施行となれば、エリートか金持ちでなければ、生活レベルが下がる。それで1000万以上稼ぐ女医が働かないという選択肢はパートナー候補からはない。

これらから、女医のパートナー候補への優先順位が分かる。

①ドクターと違って、人権感覚があり、ヒューマンであり、できればミソジミーでないこと。

②所得が1000万以上あること

③あとは個別好み価値観的な

僕はすぐに閃いたのである。

「法曹から選べばいいじゃん」

さすが、俺。

法曹は程度の差こそあれ、ドクターなんかより遥かに人権感覚があり、ヒューマンである。だってそれが法だからさ。確かに若い弁護士とかアレなことが多いが、経験積んだ法曹ならば、やっぱりちゃんとしてる。リベラルやフェミニストでなくとも。

イカれ率が高いトップ中高一貫校でなく、県立とか都立から選択すればより確度が高い。

社民党員や社民党支持者なら確定である。

しかも自立した女性にも、耐性(?)がある。というより女性弁護士て、山尾志桜里さん型か福島瑞穂さん型で、スーパー鬼嫁Aかスーパー鬼嫁Bて話になるから、普通に自立した女性なんて、彼らからすればドノーマル。むしろ尊敬できるんじゃね?みたいな。フェミニストならば尚よしだが、そもそも耐性が耐性なので、フェミニストでなくとも問題がない。

(恩師は東大のゼミで山尾志桜里さんの一年先輩だった。刑事法のクラスだったので、大して予習してこなかった。講師の質問にまごつくと、一年後輩の山尾志桜里さんに「あんた、なんでこんなの答えられないのよ!ちゃんと予習して来なさいよ!以下略」と怒られたらしい。こいつは検察志望だろ、と思ったらしい。「あれが望月記者(東京新聞)と同じサークルで、慕われてるてんだから、信じられないなー」とかなんとか。おどろくなかれ女性弁護士Aタイプらしい。僕の意見ではないです)

(恩師は社民党の幹部である。ある時、僕の前で恩師に電話が入った。恩師は40センチくらい耳から携帯を遠ざけ、話す時だけ口に近づけていた。僕は言った。「なんほど、『声がデカい(権利を強く主張するという意味の隠語)』てこういうことを言うんですね」と言った。女性弁護士Bタイプらしい。僕の意見ではないです)

弁護士、公認会計士は平均所得1000万超えである。税理士でも平均が1000万近くになる。官僚ならどうせ天下りで、アレである。女医が働く気があるなら地方公務員でもオッケー。裁判官と検察官はよく知りません。

医師と法曹の組み合わせて、最強じゃないですか?どんな危機対応も万全の態勢で、しかもほとんど金がかからない、みたいな。

 

以下、法曹の類型順に特徴と基本的な攻略法(?)を教えます。

A弁護士

おそらく弁護士の一般的なイメージは優等生である。全然違うから。

ほとんどの弁護士は民事専門で、民事専門の弁護士はぶっちゃけ、営業職である。クライアントに会って相談したり、紛争相手に会って交渉したり、クライアント探したり、、、。

つまり、法曹の中では、最も見た目がよく、最も世知に通じている。そして以外とズボラ。つまり、あまりうるさくない。オタク率がすげー低い。

結婚のハードルとしては、普通に恋愛から入ること。つまり、少なくとも半年は付き合い必要があり、別れると時間をロスする。

ミソジミー率は最も低い。

 

B 公認会計士

見た目がアレ。だが、高確率で落とせる。すげー給与貰っている技工士と思えばいい。ほとんどの仕事はデスクワーク。オタク率が高い。

そのような職場環境なので、弁護士とは逆に、非常に攻略しやすいと思われる。美人は超美人に、ノーマルは美人に、アレな人でもそこそこ美人に見えてしまう人種だろう、たぶん。

弁護士より右翼率が高いが、ドクターより遥かにマシ。

ミソジミー率はあまり高くない。

 

C 税理士

公認会計士を更に極端化したケース。しかも大概、自身の専門分野の仕事すら怪しい。

体制べったりのお仕事なので、公認会計士より右。財務省の元中級官僚が多い。ミソジミー率高し。

 

D 官僚

ニュースでアレな人は多いが、大抵まとも。公務員法上、そもそも非違行為をあまりしないように癖付けさせられている。

欠点は例外なく仕事オタク。すげー仕事オタク。

見た目も、、、。

オタク率高し。ミソジミー可能性あり。

 

E 検察官

自称国士様。地方の人はあまりやる気がないが、田舎の人は退任間際になるとやる気マックスになる。

超仕事の鬼。よく間違った(?)正義感に燃えているが、たまに間違ってない正義感を全開にしてくれる。職場では上司部下関係がほとんどのないので、意外と平等志向。ヤクザも警察には「マッポ」だの「刑訴法知らねーだろ?」と馬鹿にするが、検察官には頭下げる。

オタク率が低い。弁護士の次に見た目がいい。

因みに退任すると高確率で弁護士になる。弁護士からはヤメ検と呼ばれ、右翼と揶揄される。

倫理観が異常に強いので、同じ右翼といってもドクターとは比較にならない。ミソジミーではない。

 

F 裁判官

よく知りません。

 

G 地方公務員

安定職、暇あり、給与はそこそこ。やる気なし。むしろやる気ある奴はヤバい可能性が高い。

見た目はジモッピー程度。遊び慣れもジモッピー程度。非違行為はあまりなし。弁護士よりも砕けた感じで、知性とか教養とか以下略。

すげーいい奴だが、何かが決定的に抜けている。抜けてない奴は逆に問題がある場合が多い。弁護士に対して面前で名誉毀損して、送検された挙句に橋梁を整備することになるとか。大威張りは空元気である。

抜けてる奴もとんでもないボケをかましてしまうことがある。通販で買った大麻の届け先を、自分が働いている役所にしてしまうとか。自宅に置き配指定にすれば良かったのに。

フェミニストではないが、ミソジミー率も高くない。オタク率は個人の趣向じゃないかな?

改正労基法施行後は一転、最大人気職種になると思われ。

競争率(?)低め。

 

 

どうやって法曹と出会うのか?

それは合コン的芋づる作戦がいいんじゃないですか?

法曹関係者とダチになる→法曹関係者とコンパ→好みがいなかったらダチにして、第二ダチからコンパ→以下略。

職場じゃ、スーパー鬼嫁候補しかいないみたいたがら、合コン誘ったら、速攻じゃないんですかね?

最初の芋づる候補は弁護士です。最も交友関係広いからです。男性ドクターに慣れてしまっていたら、びっくりするはず。「みんないい奴じゃん」てなる。いや、これが普通だから。あいつらがまともじゃないだけ。

 

川でサンマは釣れない。

ましてマグロは無理だ。

マグロを食べないと幸せになれないなら、海で釣りをしよう。

ドクターは人を人して見ない傾向がある。

ドクターからヒューマンな人を探すのは至難の技だ。

ヒューマンなパートナーを探したいなら、法曹から探そう。

 

 

3月8日 国際女性デー

3月8日は国際女性デーらしい。僕もついさっき知りました。

日本では年々、女性の経済力が低下しているので、我々男性は女性の地位向上に声を上げる道義的責任があります。

パートナーがいる男性はパートナーのキャリアや女性の地位向上などについて話し合ってみたらどうでしょうか?

…俺?…パートナーなんていねーよ、バーカ泣

せめて小さな幸せだけは、、、

西新宿の夜はそこを歩む者によって、景色を変える。

満ち足りた気持ちならば、ビルのネオンは祝福してくれる。

恋をしているならば、光がロマンティックに演出する。

だけど、孤独を感じる時は光よりも吹き付ける風と微かに瞬く星や暗い雲に覆われた空が気になる。

僕はオフィスビルのネオンなんて吐き捨てたくなるから、冷たい風や暗い夜空の方が心地よい。だけど、この数日は心に堪えてしまう。

 

ある日、ネットで、あるひとに出会った。

15年以上前に僕が行ったライブに彼女は行けなかった。

僕が好きな曲とバンドの趣味が一緒だった。

「悔いのないように生きたい」彼女は言った。僕の人生は、僕が好むと好まざるとに関わらず、無駄に生きるならば死ぬしかないものになっていた。

僕は女性との出会いで運命を感じたのは、これが初めてだった。

たった三日間で意気投合し、カラオケに行く約束までしたけれど、直後のバレンタインデー前日の土曜日の夜8時を前に連絡が途絶した。

僕は彼女が忙しいと思って、細々とメッセージを送った。既読がついていたので、どうやら嫌われていたわけではないようだった。

最後にジターバグを歌って、録音したものをメッセージに送った。その深夜、彼女はそこから完全に消えていた。

 

彼女に何があるのか推測はできるけれど、僕の気持ちには関係ないことだ。

彼女がいなくなる前に僕の連絡先を控えていてくれたら嬉しいけれど。

 

人は時に、僕の資産家の息子という属性を露骨に嫌悪する。皮肉なことに、そして本当に悲しいことには、僕は資産家の息子や日本のエリートの人間性をおそらく誰よりも、間違いなくその人より、憎悪していた。

僕は小市民になるのが夢だった。地元の友人と馬鹿なことばかり考えて、そのままアホな一生を送る、あまり意味のない人生、それが夢だった。

不運なことに、僕はすこぶる頭が良かったし、両親は上流階級で、しかも世間知らずだった。僕は当然のように中学受験をさせられた。だけど、地元の区立の同級生と違って、塾に通ってる奴らは人間のクズだった。自分より立場の悪い人間には何をしても良いと教えられ、いじめられたくないならば自身の立場を上げるしかないと教育されている連中。僕は勉強すればするほど人間性を失うように思えた。

僕は中学受験をはっきり拒否したけれど、親はDVでそれに応じた。喉にナイフをつきつけられ、塾をさぼらない旨を書いた血判書にサインさせられた。親指をナイフで切って、血判を押した。僕は親が死ぬまで親を許すことはないし、許してはならない。

僕は大して勉強せずに日本でTOP10に入る進学校に受かった。だけど、僕は近所の区立に行きたかった。小学校の同級生と馬鹿騒ぎしたかった。イカれた中学受験をした、イカれたエリート候補や金持ちの息子と六年間一緒に過ごすなんてまっぴらごめんだった。だが、僕には選択の余地なんてなかった。

六年間というか高二の春に勝手に学校辞めたのけれど、そこで学んだのは、彼らがどれだけ愚かで、どれだけ人間性が欠落し、どれだけ自己中心的で、どれだけ自己愛に飢えているかということだった。僕は彼らが社会の中核を担うことが空恐ろしかった。僕が学校を辞めたのは、学ぶことはすべて学んだからで、彼らの毒から社会を守る方策を練る必要があったからだった。今の社会の現状を鑑みれば、僕が如何に正しかったかを証明している。

今、僕はアメリ連邦政府や金融機関に各種の提言を行なっている。どうも日本社会の専門家のような扱いらしい。ああいうことばかり考えていたから、MBA的才能も強化されたんだろうし、誰も考えつかないような、孤独でクリエイティブな発想が常に必要だった。

だが、僕は自分がどんどん嫌いになっていくんだ。そういうことばかり考えていたから、結局地元の友人とは疎遠になってしまった。僕の深淵に潜む闇は彼らのようなシンプルな幸福を求める人たちと相容れない。それに確かに世の中を変えるには力がいるし、僕のキャリアは輝かしいものになるだろうけれど、階段を登るたびに、僕は僕が嫌いな人種に近付いていくことを知覚してしまう。行きつけの美容師ですら、いい感じだったのに、たまに嫌悪感を隠せないでいる。

僕はあんなクソッタレ連中、勝ち誇りバカのように心を失いたくない。心を失えば、僕は過去も未来も、僕自身を失うことになる。僕には、僕が帰るべきところを示してくれる灯台が必要だった。

そう思った時、彼女に会った。

 

僕は、過去と未来のために、心以外の全てを捧げることができる。だから、せめて小さな幸福だけは与えてくれ。

それとも僕は全てを失う運命とでも言うのだろうか?

吹き付ける冷たい風も、暗い空も応えることはない。

 

この声は届いてんだろ
まぁきっと この世に正解もハズレも
間違いなく無い
だからWake up right now!!
Don't turn your back on me
Come on! Come on!!
You still stand here alive
死ぬ間際に悔いは無いと言えるように
生きてたいだけ
You know, the answer is inside of me

 

 

改正労働基準法案・ジョブ型という名の全非正規

今回はある階層に危機感を持たせるために、ざっくばらんに書かせてもらう。

 

なーにが「パワハラは減る」「自由な時間が増える」だ。お前ら、非正規労働成った時もそういうセリフで騙されたじゃねーか。実際、蓋開けてみたら、何のことはない、被搾取階層作ってただけだ。

何?「大企業の労働者は別だから?」。あーほ。これだから、幸運をてーめーの実力だと思ってる勘違いやろーは始末におえねー。この法案は大企業が言い出したんだよ。もっとはっきり言えば、自分とこの正規労働者を非正規化するためのもんだ。つまり、お前ら、「大企業の労働者」がターゲットなんだよ。

お前ら、幹部候補なんかい?お前ら、他に変え難い技術あんの?せいぜい、営業で頑張ってるとか、勤勉なのが売りとか、同僚や仕事先で人当たりがいいとか、単に良い大学出てるとか、その程度だろ。そういうクリエイティブじゃない仕事は代替え可能なんだよ。人に代わるのかAIに代わるのかわからねーが。そんな誰でもやれる仕事に結構な給与を出していたのは、大企業がお前らの「忠誠心」を期待していたからだ。ところが何やかんやでやっぱりというか当たり前というか、生産効率は落ちている。じゃー「うちの大概の労働者、非正規でいいや」てことになる。

は?「資格持ってるから」あーそうだな、その技術が業界内でトップクラスなら、大丈夫というかむしろ報酬爆上がりだな。で、どうなの?その資格て、大概、ちょっととってみただけとかじゃねーの?大企業の紐付きの資格とかじゃねーの?法曹だろーが、医師だろーが、能力が低い奴はやっぱり相応の扱いを受ける。「資格持ってるから」?甘えてんじゃねーよ。大企業の正規労働者という特権のぬるま湯に浸かり過ぎて、のぼせてるぜ?

あー?「そんなに給与減らねーじゃねーか?」て?爆下がりにならなきゃ、この法案の意味がねーだろ。500〜800の奴は350〜500に350〜500の奴は350万以下になる。ま、逆に3、40代で800〜1000万ある奴は爆上がりだけどな。

は?「連合が文句つけてない」だ?お前ら、あいつらに何期待してんだよ笑。あいつらは無能集団だぞ。あいつらがこれまで何やってきた?旧民主党は分解させるわ、労基法改正は許し続けるわ、社会党を破壊するわ、とても労働者の方を向いているとは思えねー。挙句に「労使協調の成果だ」とか言っちゃってさ、アホじゃねーの。こいつらの守るべき線は変化し続けてる。最初は労働者全体、次は学歴、次は大企業労働者、で今回は幹部候補がそのラインて訳だ。

あ?「連合内の先鋭的な組合が文句言ってない」?そりゃ、文句つける資格ないわ。自治労は公務員の組合な訳。公務員は公務員法で守られているから、今回の改正労働法案は関係がない。端的に言えば、お前らは短大卒の地方公務員より待遇も給与も低くなるて寸法だ。

え?「その給与でも人生なんとかなるんじゃ、、、」?あー被搾取階層として諦めるんなら、やってけるよ。その所得がどれほどのもんか俺が具体的に説明してやる。俺は不労所得だけで、800万の所得がある。お前らの予測される給与所得の1.5倍以上だ。お前らのその所得じゃ、生活に追われて源蓄財を蓄積できないから、こっちの階層になるのは永遠に不可能だ。お前らは、ミッドミドルからロワーミドルになるて、話だ。

例えばマッチングアプリの大企業のOLどもの男に求める所得は500〜800万だ。馬鹿なOLどもがそれがどんなに困難かわかっちゃいない。これから先、そんな所得持てるのは0.数%のクリエイティブな人材かそもそも資産家てだけだ。日本でどれくらいの人口いるてんだよ爆。どーでもいいが、俺はあのOLどもに言いたい。お前ら、相手に求める所得をお前らの所得としてプロフィールに載せんじゃねーよ。お前らが技術職でも総合職でもないのはお前らの髪型やら化粧やら海外旅行しまくりの写真でバレバレなんだよ。だいたいそれくらいの給与貰ってるてことは、有能で忙しいて話になるんだから、逆に男寄り付かねーぞ。馬鹿じゃねーの。お前らは結婚紹介所の記事でも読んで、どんな男が結婚相手に相応しいかよく学ぶんだな。お前らが求める男は大抵、クソヤローだてことが分かるはずだ。

ふっ、「アメリカ化するだけだろ?」て?あーアメリカ化するだけだ。強力な労働組合やら民主党左派系がいないアメリカにね。アメリカよりも劣悪だ。どーしよーもねー。

俺はお前らにはあまり同情しない。言わしてもらえば、完全に身から出た錆だからだ。お前らの特権的地位を自身の実力と勘違いして、自分と違う属性の連中を見下す態度を露骨にとっているし、選挙じゃふつーに自民やら旧民主に入れて、左派系に入れない。つーか、小池に票投じてんじゃねーよ笑、馬鹿なんですか?爆。

お前らは勘違いしている。これらの所得は本来のお前らの市場価値だ。単に日本が新卒一括採用をとっていて、お前らはたまさかその波に乗れているてだけ。お前らとそうじゃない奴の労働価値の差は顕著にはない。単に在籍が違うてだけ。それを幸運に感謝するまでもなく、横柄な態度に終始してたら、そりゃいざ搾取される番になるや、周りは見て見ぬふりだ。だから、自治労も社共もあんまり積極的じゃない。

お前らが改正労働法案に反対なら、これまでの幸運に感謝し、謙虚になって、体制に反抗すること。これまでの傲慢さを詫び、他の階層に協力を求め、社民党共産党に票を入れること。

因みに社民党は少額寄付を受け付けている。社民党は立憲民主の裏切りのせいで金がない。立憲民主はオワコン路線止まらねーから、野党の事実上の受け皿政党である社民党が候補者を擁立できねーて話だ。お前らは社民党に寄付すること。あ?「趣向が違う」?馬鹿か?お前らの趣向とお前らの人生どっちが大事なんだよ?お前らの趣向なんてどーでもいい些細な問題だ。ネトウヨみたいに自分の趣向のために人生終わっても気にしねーてんなら止めねーが、そうじゃねーんだろ?

甘えてんじゃねぇ。気合い入れろ。もっと自分の人生に真摯になれ。

そういう意識が希薄だから、無能勘違い馬鹿やろーの集団だて俺や体制に評価されちまうんだよ。

ま、どうせできねーだろうから、期待していないけどな。

現代の公家と武家 都市部富裕層と地方エリート

公家と武家の歴史的対立構造

公家と武家、中央と地方の相剋は日本においてその歴史的経緯から必然だった。朝廷が平城から平安京に移った段階で、朝廷が採用した律令制は現実的契機が当初からなく、ほどなく実効的支配の不可能と力の裏付けがない権威主義に陥った。

朝廷貴族には倫理観が希薄だった。白村江の戦い百済が滅びたことにより、日本の支配に傾倒しなければならず、自らのアイデンティティを自ら破壊したためだった。当初から形骸化している律令制を立て直すなどはどだい無理な話であり、行き当たりばったりの政策を行ううちに、摂関政治院政は自己利益最大化という手段が目的化した。

武家は在地エリートと公家が下野した軍事貴族の集合体で、地方の現実的な統治に目的があった。即ち、律令制とは関連性がない慣行によって、現実的な妥当性を追求するのが彼らの至上命題だった。

必然的に、公家と武家では性格に大きな隔たりが生まれるようになった。かたや現実的契機が希薄な権威主義を拠り所に、自身の既得権の保全と利権の拡大こそが至上命題である、規範意識がない公家と、現実的契機しか持ち得ない妥当性を追求して、自ら規範を作り上げた武家とでは、パーソナリティに接点がなく、互いに忌み嫌う存在だった。

源平合戦鎌倉幕府成立、承久の乱によって、武家政治路線は中世政治において確定的になった。本来、武家側に勝ち目がないにも関わらず、武家側が圧倒したのは、朝廷政治の自己利益最大化、規範意識がないという不信感があるように思える。武家政権は現実の擬似的な法秩序には寄与したが、武家政権そのものには法的正統性はなかった。朝廷政治による法的に正当性がある政治の方が合理的にも関わらず、武家は朝廷を支持しなかった。

しかし、武家と公家の違いはパーソナリティにしかなかった。特に軍事貴族となれば、官位があり、既得権があり、経済的には公家とあまり変わらなかった。彼らが武家たる所以は武家的な規範性に身をやつすことによって、武家たる地方エリートから支援されたからだった。軍事貴族武家アイデンティティを失い、規範意識が薄れれば、たちまち自身に仕える地方エリートに「公家」の烙印を押され、忠誠を失いかねなかった。

事実、日本の中世史の重要な要素に軍事貴族の公家化という論点があった。

江戸幕府は過去の歴史から、武家の公家化をあらゆる手段を利用して、止めた。たとえ経済的な拡大を捨てて、一時的にシュリンクしたとしても、武家的規範は絶対的テーゼだった。

 

明治以降、表面的には武家的規範はなくなったことになったが、大日本帝国体制の既得権者はほぼ武家出身者で、中央で成功するための原資は地方の権益を利用する必要があった。地方においては、下級武士と自営農業主が名望家層を形成し、地方エリートとなった。

地方エリートは県を跨ぐものの、階層性と閉鎖性という点では、通婚圏が限られることから、前時代の在地エリートとあまり変わることがなかった。

これらの階層は敗戦後も続き、バブル期に入るまで、おおよそ規範意識に違いがなかった。

 

現代の公家と武家

現在、都市部富裕層と地方エリート層は規範意識が全く別人格のものになっている。

都市部富裕層は子弟を中学受験させ、6年制の中高一貫校で、私的利益拡大(経済的なものだけではない)と弱肉強食概念、法律や道徳観念の軽視、他の階層への根拠なき無謬性を閉鎖的階層内で共有している。彼らの精神性は平安時代の公家のものと大して変わることはない。

都市部富裕層が自らのアイデンティティを捨てることができたのは、地方の利権を切り離すことができたからだと考える。バブル期に入れば、有価証券市場によって、富を管理し、拡大することが可能になった。地方の地縁や利益に頼る必要はなく、以前の世代で地方から持ち込んだ富をそのまま起業や投資に向かわせる方が利益になるようになった。また新自由主義の流れに沿って誕生した、新興の資産家階層も合流した。

これらにより、都市部富裕層は自らのアイデンティティを自ら喪失し、経済的な合理的選択によって、私的利益最大化、弱肉強食概念、法律や道徳観念の軽視、他の階層への無謬性を獲得したと考えられる。彼らが規範意識を憎悪する理由や、規範意識を憎悪しているにも関わらず伝統的な属性を偏愛するのは、彼らが自身のアイデンティティを喪失したからだろう。

彼らの行動原理は個人主義的と言えなくないが、市民感覚が全くなく、ヒューマニティーが決定的に欠落しているため、近代という枠内で評価することができない。

 

しかし地方エリートは歴史的な規範性を未だ捨てていない。

現在のところ、地方エリートの、都市部富裕層への規範意識のなさに対する反感は「あまり」表面化していない。しかし、地方に基盤を置く、国政の自民党の政治家である石破茂の執行部つまり都市部富裕層へのスローガンは「正直、公正」だった。これは地方エリートに都市部富裕層が「公家化」していることを共有化される前触れであるように思える。

また自民党や旧民主系の地方切り捨て政策は現実的な問題であり、地方エリートにとっては経済的利益だけでなく道義的理由から看過することはできない。逆らい難い自民党の利権によって、対抗できないのが投票コードに出ているからで、追い詰められたり、何かのタイミングで地方エリートの反感が発動するだろう。実際に、河村名古屋市長が起こした、大村愛知県知事へのリコール運動は地方エリートの反対によって頓挫している。

 

結び

アベノミクスは国家が主導する新自由主義だ。これは主義が相反している。中小企業や非正規労働者、女性の切り捨ても、本来は新自由主義の結果として起きる現象になるはずが、結果が手段に置き換わっている。新自由主義は多様性と公平なビジネス機会こそが唯一の正当性であるが、日本ではそのようなものはどこ吹く風だ。

しかし、これらを新自由主義と見做さず、都市部富裕層の利益最大化と捉えれば、非常に合理的選択と言える。彼らにとって、近代的価値観などの主義主張は無意味だ。自らの利益最大化さえ図れるのであれば、法的正当性や妥当性、道義的正当性などは無意味であり、自らより下位の者がどうなろうが知ったことではないからである。

現在の小選挙区制や日本の投票率マスコミュニケーションの属性から、彼らの意図や意識、文化や価値観が最大化され、相対多数を占めるようになっている。

しかし、自民党一票の格差の問題から都市部の当選者を増やす必要があり、自民党議席は都市部で限りがある。故にいずれ自民党中選挙区制に戻さざるを得ず、政治的には地方エリートの政治力はある程度回復するだろう。

都市部富裕層の洗脳装置になっているのは、6年制の中高一貫校と中学受験のシステムである。中学受験は小児の自己選択権を侵害しており、適切な教育に至っていないばかりか、人権上の問題が発生している。即ち、市民や地方エリートがその気になれば、中学受験は社会的または外圧によって是正されることになり、その機能が半減するだろう。機能が半減した中学受験では、中高一貫校の機能も半減する。

都市部富裕層やそのエリートへの反感はそれ以外の階層に既に共有化されている。実際問題、社会的な問題を起こすのは、彼らばかりであるし、生活上、彼らと接して、不快な思いをしない人はほとんどいないと言っていい状態だ。私が知り得る範囲でも、妻と結婚する前から付き合っていた愛人と関係を解消せずに妻と結婚し、妻が出産中に愛人と沖縄に旅行した開成出身のエリート、秘書を病的に怒鳴り散らしまくった元国会議員、在特会と関係があるうえに陳情にやたらと金銭を請求し、陳情先からも傲慢な態度で定評がある元財務官僚の国会議員、国会でろくに質問に答えない官僚、出世を約束されたからと部下に違法行為を強要する官僚、平気で二枚舌を使ってドヤ顔する国際政治学者、「司法機関は本来私的紛争の解決の場ではない」と公言できる最高裁事務局、枚挙にいとまがない。

彼らを是正できないのは、彼らの正体が分かりにくいために、問題を共有化しにくいからだ。今、私が問題を明らかにしたのだから、共有化は容易く、彼ら以外の圧倒的多数が改善を求めれば、政府としては動かざるを得ない。

私は、都市部富裕層の公家的な価値観は、現代の日本における、見えざる最大の社会問題であるように思う。おそらく現状の日本の不正義の根本的要因は新自由主義にあるのではない。