あるひとの詩
彼と付き合ってから数年、すれ違いが多くなった。
お互いに思うことが変わっていった。
彼はあたしを「間違っている」と言った。
あたしに干渉するようになった。
それは彼なりの優しさだというのは分かる。
だけど、あたしには、それは束縛にしか感じられなかった。
あたしは反発し、彼は怒り、いつしか傷つけあうばかりになった。
あたしは「別れよう」と言い、彼は「俺は君に義務がある」と答える。
決着がつかないまま、日々が過ぎて、あたしには新たな出会いがあった。
彼はそれを裏切りと捉えた。
そうかもしれない、ちゃんと別れてなかったんだから。
彼に出会った人との縁を切られても抵抗できなかった。
いつからすれ違うようになったんだろう?
いつからお互いを愛せなくなったんだろう?
別れようとしても、それが気になって、強く言い出せなかった。
「お互いに大人になったんだ」
「彼は状況に順応し、あなたは自分の人生に真剣になった」
「それは悪いことじゃない」
あたしは傷つけ合うのが悪いことにしか思えなかった。
「お互いに傷を負って、悲しむのは、出会った時から成長したんだ」
「成長し会えたてことは、良い関係だったてことだよ」
「真剣な恋愛の別れに、悲しみが伴わないことはない。どうやっても、どういう経緯でも、涙が流れる結果になる。それは良いことだと思う」
あたしは彼を忘れられるかな?彼はあたしを忘れられるかな?
そんな日は永遠に来ない。
互いに過ごした日々はあたしの今と未来の一部になるのだから。
ドライフラワー歌いました。ヘッドホンまたはイヤホン必須です。スマホのスピーカーじゃ、僕の声質拾えないんで。
https://www.clubdam.com/app/damtomo/SP/karaokePost/StreamingKrk.do?karaokeContributeId=26613705