論点A 小池百合子がカイロ大学を卒業していない場合、公選法違反になるか?
論点B 小池百合子がカイロ大学を卒業していた場合、文春は名誉毀損に問えるのか?
小池百合子はアラビア語を使うことがほとんど出来ず、英語も怪しい。故に彼女がカイロ大学を卒業していないとするのは常識的な判断になる。だが、カイロ大学は一昨日小池百合子がカイロ大学を卒業していると発表している。
カイロ大学はエジプトのトップ校と言えど、第三世界の大学で、学位認定は非常に恣意的で評価に耐えない。
以上により、論点A及び論点Bの結論は出る。小池百合子を公選法違反に問うのは難しいが、小池百合子が文春を名誉毀損で訴えることも難しい。法律上は小池百合子がカイロ大学を卒業してないことも、小池百合子がカイロ大学を卒業しているということも、どちらも言える、ということである。
しかし、事実関係から合理的に類推すれば、小池百合子はカイロ大学を卒業できなかったが、政治家に転身後、権力を使ってカイロ大学と共謀したと判断するべきだろう。
アラビア語や英語を使えない小池百合子がカイロ大学を卒業できた可能性はゼロだが、日本の権力者の一員になれば、エジプト政府やカイロ大学と共謀することは可能である。
論点Cについては、他でさんざ言われている通り、小池百合子の出している卒業証明書は偽物である可能性が極めて高い。だが、大学側と共謀しているならば、大学側は偽物の卒業証明書を真なりとするだろう。よって私文書偽造も問えないだろう。
結論からすれば、小池百合子の学歴詐称はどーとでも言える問題である。
だが、私はこれは些末な問題であると断言する。
そもそも第三世界の大学の学位はキャリアに数えられない。それがトップ校であったとしてもだ。北京大学や上海大学は東大よりもランキングが高いが、そこの学生は皆が皆留学して学位をとらねばならない。先進国では恣意的に取得できる第三世界の大学の学位など無価値だからだ。
そもそも能力的にカイロ大学を卒業できることが不可能な小池百合子が明らかに偽物の卒業証明書を出していたのに、それらを真なりとするのがカイロ大学である。エジプトの学生はかわいそうだ。大枚はたいて先進国に留学しなければ認められないということをカイロ大学自ら認めてしまった。
故に関西大学1年次中退か高卒が小池百合子の最終学歴である。「カイロ大学卒業という学歴詐称」なんてどうでもよくなっただろう?