merlinrivermouth’s diary

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(社会)何故、恋愛が上手く行かないのか?

マッチングアプリと婚活サービスによる市場化

恋愛は市場化されました。マッチングアプリと婚活サービスによるものです。マッチングアプリアメリカ発祥であり、アメリカは資本主義と市場経済が社会を覆い、アメリカ人は自らを商品化するのが諸野の前提になっています。

恋愛市場において人間性は問われません。人はあらゆるステータスに分解され、価値化、商品化されます。性格や価値観つまり人間性においても商品化されます。

日本では人を価値化する文化や市場にありませんでした。新卒を一括で採用するような国で、人の市場価値にそれほど重きを置いていません。結果、できたばかりの恋愛市場においても、人に対する価値基準は主観的であり、曖昧で、恣意的で、誤謬が多くなります。

 

恋愛市場における交際が、打算が前提である以上、互いに信用がない前提で交際がスタートします。

あくまで、打算として交際する手段であり、資本主義と市場経済が全て覆うアメリカでは、実際にそのように機能しています。

しかし、日本人はそこに感情を求めています。お互いに信用や信頼がマイナスからスタートし、付き合いも非常に浅いのですから、お互いに打算として割り切らない限り、より良い人間関係が作れるはずがありません。日本人は精神的に幼い傾向があり、人の商品化というものに対して、あまりにナイーブです。

 

恋愛の市場化における、交際の過程

昨今の恋愛は以下のようなアプローチから始まります。

候補者のステータスや外見などのスペックを値踏みし、何人かと同時並行的にやりとりします。

ステータスや外見には嘘が含まれているため、注意深くチェックします。

 

・既婚者または恋人がいる可能性。

・年収に偽りないか?(しかし、日本人のほとんど全ては資本主義を理解していないため、資産の方が重要だと気付いていません)

・借金の有無(愚かしいですが、今どきどのような形にせよ、借金漬けなのが普通ですし、それを見ず知らずの人に言うはずがありません。そういったことを理解なされていない人がかなりいます)

 

この他にも、さまざまな条件による除外があります。年齢や身長、喫煙状態、挫折経験の有無。

 

アプローチは、鷹揚で、かっこつけとかわいさを強調したあざとさが重視されたアピールから始まります。

お互いに気がないのは明白です。何故なら、会ったことがない、数回した会ったことがないにも関わらず、セックスアピールをしているからです。

 

これらは経済力とセックスアピールを計りかけて、取引の交渉を行なうものです。である以上、力関係のバランスを探り、主導権の所在を明らかにする過程が必ず生まれてしまいます。これがモラハラの要因です。

マッチングアプリや婚活サービスによる恋愛や結婚はビジネスと同種であり、パパ活やママ活と大差あるものではありません。むしろ夜職と比べて、マッチングアプリや婚活サービスは経済力の違いが明白でない分、主導権や支配関係の確認の過程がより複雑になります。

日本人は資本主義や市場経済をあまり理解しておらず、精神的に幼いため、そこに個人の主観を組み入れてしまいます。そのため、経済力や能力を正確に評価できず、力関係や向き不向きについて、パートナーと相互理解に達することが非常に難しくなります。また日本人は議論の文化がないため、相互理解のためのツールもありません。

結果、物理的行使という形で、モラハラ被害やDVに繋がります。

日本には客観的な基準もなければ、他者の致し方ない状況を慮らねばならないヒューマニティーの文化もありません。

 

恋愛市場における恋愛はビジネスの要素が強いです。また純粋な恋愛とした場合、あまりに信用がありません。

また日本においては、主導権の取り合いが主観的で恣意的なものになりますから、力関係をある程度明白にする必要も出てきます。

そのため、恋愛のテクニックは必要悪になってしまいます。

 

恋愛市場の失敗

日本の婚姻率が低下し、離婚率が上昇しているのは、マッチングアプリや婚活サービスの導入によって必然的でした。

人を商品化して評価する文化に馴染みがない日本で、恋愛市場が導入されれば、男性不信、女性不信に陥るのは宿命的でしょう。

どちらも浮気や不倫前提で、経済力の保証はなく、男性は女性のわがままで際限ない要求に応える必要があり、女性は男性が利益を回収するモラハラやDVや束縛の過程をリスクとします。

どちらもそうなった原因がわかりませんから、リスク回避として、アプローチ段階でより強い条件で絞り、全く欠点がない人を選ぼうとします。

全く欠点がない人など存在しませんし、そもそもそこに問題の原因はありませんから、誰を選ぼうが、ある一定の水準に達している候補ならば、似たような問題に当たります。

 

この恋愛市場のモデルを利用し続けるならば、日本人はアメリカ人のように、自身を商品化し、適正な価値を評価する目が必要になります。

 

具体的には

①日本の階層構造の理解

②経済力の源泉を理解

③階層や業種による、価値観や文化の違いを理解

④議論可能なための個人主義

⑤自身を商品化するための、甘えからの脱皮

 

これらが達成するのは不可能でしょう。世間的な人であるのが日本人のアイデンティティだからです。

 

マッチングアプリや婚活サービスを利用するな

日本の婚姻率の低下や離婚率の上昇に歯止めを効かせたいならば、幸せになりたい日本人が恋愛市場に参入しないようにしなければなりません。

マッチングアプリや婚活サービスは一見便利ですが、恋愛市場はパンドラの箱であり、ほとんどの日本人は恋愛市場に参入する資格を持ち合わせていません。