merlinrivermouth’s diary

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(日記)経営者の資質

昨日のことです。

奮発して、一人、ロイヤルホストに行きました。…ドケチの俺には高すぎる…。

で、隣の席で、どうやらフランチャイズ店かなんかの経営者とその婦人、コンサルかグループ関連企業のマーケティング担当の男性がいました。(以下経営者、婦人、スーツ族とします)

僕の悪い癖で、面白そうな話に聞き耳立てました。まー職業病ですよ。そのうちCIAからオファー来そう…いやあのレポートが特に…。

三人の話はこんな感じです。

その夫婦は二店舗経営していますが、ジリ貧なので、三店舗目を開店したいのですが、スーツ族はコロナ禍もあって反対しており、その夫婦は信用金庫から「採算が取れるだけの計画がなければ融資できない」と融資を断られていました。…最近の流れですが、アベノミクスは結局国内経済を疲弊させただけで、しかももはや他に打つ手なしのジリ貧というのが日本経済ですから、新規事業に対する融資には非常に慎重になってます。

彼らが三店舗目の開店の融資を出し渋られたのは他にも理由がありました。どうやら、経営者は店長と何らかの問題を起こしたようで、そのけじめがついていないのです。

状況は

①経営者が一方的に謝罪しなければならない。

②経営者が感情的になると法的問題になり得る。

③何らかの監査が入った。

④経営者はその店長を仕事しないとか何とかで、嫌い。

ま、普通に考えて、経営者がその店長にとんでもない暴言吐いたか、暴力振るったんでしょう。で、グループ企業側かなんかの監査が入った、と。

それじゃ、金融機関は融資できませんわね。

スーツ族は「気持ち入ってなくても、謝った方がいいです」「その人に何かアクション起こすと利用されますよ」とやんわりと遠回しに助言してるんですが、どうも…この経営者夫婦は感情的というか相対化できていないというかガキなんです。自分のしたことの反省が全くないので、その店長をどうにかしたいようなんです。

どうにかされんのはてめーらの方だよ、バーカ。その店長が弁護士雇ったら、お前ら、破産だぞ。と僕が隣の席で思っていたことをスーツ族も思っていたに違いありません。スーツ族と僕の違いは責任の有無です。スーツ族は嫌になっちゃって、不機嫌になってましたが、仕事なんで、放り投げることができませんし、夫婦を叱ることもできませんでした。同情しましたよ、本当に。

スーツ族が「その人から何か言われたら我慢できるんですか?」という問いに、経営者は「…う…うーん」。あとはその店長の悪口とか、やめさせたい主観的理由の羅列でした。

 

日本で経営者になれるには、能力は関係ありません。金融機関が融資してくれる担保があり、大胆あるいは馬鹿か、そもそも経営者の後継者か、内部のくだらねー世間的競合に勝利したか、だけです。

しかし、経営者でいられるには資質が必要です。自身が法曹系の専門家か専門家の話をよく聞き、金の計算ができて、従業員と決定的な揉め事が少ない人です。要するに、真面目で、ドケチで、謙虚か誠実で社交的てことです。ビジョンがあるとか、大胆不敵とか、この後の話です。

だってそうでしょ?足腰しっかりしてないの、冒険したら、そりゃただの賭けですから。

確かに、資本主義、市場経済に求められているのは、企業の冒険心です。ですが、個人の資産や企業に求められているのは、ある種の慎重さや安心感です。

金融機関はクライアントが失敗してもリスクがありません。そいつを破滅させればいいだけです。逆に経営者が自身の社会的地位や資産を守りたいなら、健全経営が一番です。

経営者だから偉いなんてことはありません。経営者として責任を果たしているから偉いんです。その辺のこと履き違えて、ろくに仕事せずに、顧客を搾取したり、遊び呆けたりしたりする人間を、僕はすげーなんて全く思えませんね。

…つーか、違法なことしたんなら、謝れよ。