merlinrivermouth’s diary

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(社会)モテの定義とは何か

一般的に流布しているモテの定義は「付き合った数」です。

私は今からこの俗説を完膚なきまでに粉砕します。

代わりに私なりのモテの定義を打ち出します。

また完全に誤った説が流布し、反論さえないことを社会的な見地から説明しようと試みます。

 

A 交際した人数が多ければモテになるのか?

交際した人数をモテの基準とするのは一見すると妥当なように思われます。特に男性から鑑みた場合、恋人と連れ立って歩くのは自慢になるでしょうし、恋人がいない男性からすれば劣等感を抱かない人は稀でしょう。

しかしながら、誰かと交際しようと活動を始め、失敗しているケースのほとんどはそもそも交際対象との出会いがないことです。出会いがなければ、どんなにモテる人でもモテません。

一般的によくある状況下では、モテる男性がモテない、というのは論理矛盾になります。つまり、交際人数がモテの基準という説は妥当ではないということです。

 

例えば、AとBという男性がいたとします。彼らは35歳で、外見的魅力、話しぶり、価値観、資産や収入、経歴に大して差がないとします。Aは大学院から研究職になり、Bはロースクールを出て民事系弁護士になりました。彼らの交際した人数は果たしてどれくらい違うか想像してみて下さい。

Aの生活は男性が大半の職場で、研究対象に向き合うというもので、恋愛対象はほとんど周りにおらず、Aの友人も似たようなものでしょうから、合コンを開くことすら難しいです。

Bは人とその個人的な状況に接する仕事で、仕事自体に出会いがあり、当然ながら、BもBの周囲も交友関係が極めて多いと推定されます。例えばSNSの知り合いの数はAと10倍から100倍違うでしょう。

方や合コンすらままならず、方やいくらでも恋愛対象になりうる人がいる人。職種以外条件は同じですよ?

Aが非モテ、Bがモテと言えるでしょうか?

二人が同じコンパに参加したとして、顕著な違いが生まれるようには思いません。

 

今度は条件を価値観に変えます。Aは恋人に誠実または嘘つけないタイプで、Bは恋人に不誠実であり、自身の性向を隠蔽できるタイプとします。それ以外は職種も含めて、全て条件が同じとします。

Aが恋人ができた場合、Aは交際人数を増やしません。仮に20歳から5年交際して別れ、1年休止、また5年交際して、1年というサイクルを35歳まで続けたとします。交際人数は3人です。

Bは恋人の有無によって交際人数を限定されません。Aは一年で交際相手を見つけることができるので、Bも同じだとします。20歳から35歳までにBは15人と交際します。

果たして、BはAより遥かにモテ系だと言えるでしょうか?価値観以外全く条件が同じなんですよ?

 

このようなことは単純な算数の知識があれば、容易に見抜くことができます。

女性と交際できる確率が5%の人が交際対象100人いるとします。かたや女性と交際できる確率10%の人が交際対象10人とすると、前者が5人交際可能に対し、後者は1人しか交際できません。

前者と後者が同じコンパに参加すれば、後者が2倍モテるにも関わらず、です。

 

現実問題として、人の魅力に大きな格差はありません。恋愛対象の趣味趣向は結局のところ様々で、決定的と言えるのは男性の経済力と女性の外見的魅力でしょうが、それも自活不能とか目も当てられないとかいう、悲劇的な状況でなければそれほど左右するように思えません。

そもそも恋愛というものは釣り合いも大事な要素で、自分と同じようなモテ具合の人と交際する傾向にあります。でなければ、街角でP活カップルとか発見しようがないでしょ?

ということはモテる人ほど交際する機会が減ることもあるんです。勿論、下半身さえあればいいみたいな人なら関係ないんでしょうが。

となれば、交際人数で決定的なのは、交際対象の母数であり、つまり出会いの機会の数だ、ということになります。これじゃあ、モテる基準にはなりません。

 

恋愛するタイミングというのも人それぞれです。

恋人の有無に限定しない人、絶対に浮気しない人、別れたらすぐ次に向かえる人、しばらく期間を置かなければならない人、キャリア形成で一生懸命だった人、挫折していてそれどころではなかった人、挫折した依存心から恋愛に逃げていた人、責任ある職とは無縁で、いつでも相手を探せている人…それらを完全に無視して、交際した人数=恋愛対象がたくさんいただけをモテの基準にするのは現実的でも妥当でもありません。

 

B 現実のモテ

実際には、「あいつは何人も交際経験があるからモテる」より「あいつは女子ウケしてるからモテる」という意味合いで使うことが多いと思います。

一般に流布している説は論理破綻しているうえ、恋活なり婚活なりするうえで使えません。自分の恋愛におけるヒエラルキーを間違うので、適正でない相手と交際し、後悔するようなことにもなり得ます。また自分がどれくらい恋活や婚活をして、努力すれば良いのか参考になりません。つまり、自分の立ち位置がわからないということです。

しかし「恋愛対象からのウケ」を基準にすれば、恋愛のヒエラルキーの立ち位置がおおよそわかり、だいたいの可能性を計算して、こうこう努力して、何人と出会えば良いと大まかに予測できます。

 

私は男性ですが、こういう人なので。特別に変な女性でなければ、ほとんどの女性にとって男性と評価できる条件はあまり高くありません。

サイズが合ってる、洗濯して、アイロンがけした服を着て、ちゃんと風呂入ってる、それだけです。単にそれが清潔感。

それ以外は趣味趣向の問題です。

ある女性は自信過剰で、リードしてくれる男性が好きでしょう。

またある女性は母性本能をくすぐる、あまり自信がない男性が好きでしょう。

つまり、毎日シャワー浴びて、身なり正しておけば、あとは趣味趣向の問題だ、ということになります。

無理してブランド物で着飾る必要はありません。ちゃんと清潔感があれば、無印でもかっこがつきます。

 

例えば、私は街を歩けば、5回は女性に見られます。女性の店員さんの5人に1人は嬉しそうにしてくれます。

つまり、計算上は10人に2人は脈アリで、自分の好みは10人に1人の割合だから、10人程度に会えれば交際可能性が出てくる。しかし、私の状況から、10人にマスク無しで出会えることは非常に難しい、となります。最後の文は愚痴です。

 

C 何故、付き合った数をモテの基準とする説に誰も明確に反論しないのか?

いや、そこそこ恋愛経験ある、特に女性は反論というか相手にしてないと思います。まとまった数の交際経験がある男性を女性は露骨に避けます。理由は浮気性の証明またはDVなどの危険性の証明になるからです。長く1人の女性を愛せない男性と付き合いたい女性の方が変わってます。

次にあまりに馬鹿らしい意見に反論するのはネット民くらいです。しかも私みたいに労力をかけるのは、変わり者でしょうね。だから、公には見かけないのだろうと思います。

 

自分をモテると思ってる人の大半は、実際にモテるかどうかではなく、モテててるということを証明することを重視します。交際相手は常に必要ですから、当然ながら非常に多くの人と恋愛し、交際します。それらは確かに膨大な恋愛経験であり、またそれを価値基準の第一にしてます。

ですので、恋愛経験を語る、ネット上の多くの恋愛カウンセラーや自称モテは恋愛経験の数=モテつまり交際人数=モテと評価するのです。

勿論、ちゃんと大人になることができた恋愛カウンセラーはそのような経験自体が間違いだったと認めています。だって、ただ遊んでただけですからね。何の意味もないです。時間無駄にして、スレただけ。

 

これらの悲惨な自称リア充を自称非モテの人たちは自称だと判別できません。それは実際に恋愛経験が少ないからです。

物事を分析し、総括する仕事は多分に内省的で、つまりとんでもなくオタク的活動で、とんでもなくオタク的活動をする人が恋愛経験が多いことはあまりないでしょうから、自称リア充の説がさも正しいかのように流布していても、実際をあまり知りませんから、問題に気付かないのでは?と思います。

僕は半端もんの中身おっ…経験あるので、気付けたわけです。

 

反論があると思います。「女性は付き合う前に相手の過去の恋愛について聞くじゃねーか」と。

あれは相手がモテることを確認してるのではありません。交際相手に変なことする奴か女性を愛せる奴か最も具体的に確認できるからです。

「いやー俺、10人以上と付き合ったから、すげ〜モテるよー」などと言えば、真剣交際の相手としては失格なわけです。

おそらく、最高の回答は「俺は2人くらいしか経験ない。長く付き合うから」で、二番目は「俺は2人くらいしか経験ない。結婚の話になったけれど、俺が挫折したから迷惑かけたくなかった」でしょう。

別にモテ自慢聞きたいわけではないわけです。だから、男性からの女性への過去の恋愛遍歴について聞くのはご法度なわけです。女性から男性へのそれと、男性から女性へのそれは概ね動機と意図が違いますから。前者はテストに対し、後者は男性の自己確認です。そんな相手のアホくさい自己満のために過去のものとした自分の恋愛遍歴を話したくありません。勿論、男性側の動機が女性と同じという安心感があれば、話してくれます。

基本的に自称モテの大半が「やりたい」しかないから、男女のやりとりに無頓着でいられるんです。

 

まとめ)

ぶっちゃけ、交際経験ゼロとなればそりゃ苦労するでしょうけど、10人以上経験があるよりはマシだと思います。

例えば、あなたが女性だったと想像してみて下さい。

「俺は過去に愛した女が5人いた」

はー?て思いません?

俺はその中の1人かよ?1/6かよ?て。