merlinrivermouth’s diary

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(社会)Vtuberの警察広報動画が削除された感想

昨日の夕方、地下鉄に乗った時、中吊り広告にゲームの宣伝があって、胸が大きく開いたドレスや非常に短いスカート、ヘソだしルックのキャラクターが魅惑的に微笑んでいました。かたや、女性が肩をすぼめながら、窓をじっと見つめていました。

僕は、そこそこ混んでいる電車内で、堂々と女性を性の対象と扱っているかのような中吊り広告がぶら下がっていれば、電車内の女性は恐怖しか感じないのではないだろうか?と考えました。もし僕が女性なら、非常に怖かったでしょう。

そのゲームはいわゆるエロゲーではないのですが、僕がいわんとしたいことはキャラクターの売りが過度なセクシーさにあることを、女性を性の対象としている商品としました。

 

僕はセクシーなアニメキャラとか、漫画とか、基本的に好きにすればいいと考えます。ですが、物事にはTPOがあります。PCにアレルギー反応起こしても、TPOにアレルギー反応を起こす人は稀でしょう。

例えば、僕の、ブログ以外の読者含めて十数人程度のブログで、僕がちょっと下ネタ言っても、若干引かれるだけです(すいません、ちょっと失敗したと気付いた時には遅かったんですよ)。しかしながら、それこそ公共の、みんなに聞こえる場所で、堂々とAV男優の話はできません。特に、時として女性がセクシャルハラスメントの対象になりかねないような場所なら、注意します。

あの中吊り広告が問題なのではなく、中吊り広告がある場所が問題だということです。

 

女児を連想させるエロマンガは一律禁止というのは、僕は表現の自由を侵害していると思います。そもそもエロマンガを買えるのは18歳以上で、エロマンガを買う人はそれがエロマンガだと分かっています。むしろ、公共の場にエロマンガが置いてある、売ってある販売方式に問題があるのであって、表現の自由を制約しようというのは妥当性に欠けるように考えます。

女性用の下着にアニメキャラを使うのも特段に問題あるように思いません。機能的な下着を除き、下着も一種のファッションで、下着に気を遣う人に性的な場面を想定していない人はあまりいないでしょう。構図がやり過ぎていなければ、リアルな女性を使うのとあまり大差ないように感じます。

しかしながら、警察がセクシーである必要はなく、警察は公的機関で、市民と接触する対象です。婦警が胸がはだけたり、下着が見えそうなスカート履いていたり、ヘソだしルックだったら、女性は、社会が男性が女性を性の対象としてしか観ていなくとも問題ないように認識していると感じ、いつ襲われるか気が気でないでしょう。

 

当該Vtuberが動画削除されたことに「経済的な」問題を感じたなら、過度にセクシーなファッションを着たVtuberを登場させるのではなく、多少露出を控えた服装で、再度広告動画を作成することを公的機関に通達すれば済む話です。Vtuberの中には、あまり露出がないスタイルのアニメキャラも存在するのですから、露出に拘る意味が、少なくとも「経済的利益には」ありません。

 

このような問題が起きると必ずネット民は「表現の自由の侵害」と言って過剰反応します。

自分たちの心の拠り所を狭められて、社会から攻撃されているように感じる気持ちはわからなくはないですが、現実的には、体制や社会がその種の趣向自体を禁止しようとしているわけではありません。

「時と場所や状況をわきまえましょう」

ただそれだけのことです。