merlinrivermouth’s diary

https://twitter.com/@nnmwj

女医に弁護士紹介しようとしたが彼女ができたので、芋づるに作戦変更した話

件の女医さんは博士持っていて、かなり腕が良く、勉強熱心で、男勝り、真面目である。そのような、良い意味で不器用な人は不器用な人でなくてはだめで、逆に結婚生活でうまくいく可能性が高いように思った。

今までは、いつまでも働きたくないので、「働かなくても良いよ」と言ってくれるような人を探していたらしい。因みに彼女は1000万以上稼ぐ。

当然ながら、この結果になる。まず、1000万以上稼ぐ男がほとんどいない。1000万以上稼ぐ男で、彼女が人格的にまともと思うような男が全くいない。

 

僕は金持ち男を四つに分けている。

①見た目よし、ネアカの超遊び人

②マザコンオタク

③(離婚と犯罪以外で)脛傷

④確かにマトモ

①のパターンは女関係のトラブルがなくなることはない。それもコミなら候補に入れてもいいが、最悪というか、「好きな人ができたから別れて」というリスクもある。

②マザコンオタクは結婚すると親が干渉することが多く、モラハラ可能性が高く、家事に協力しない。うちの従兄弟おばさんみたいな話はほとんどないだろう。

①と②は7、8割であるように思う。

③(離婚と犯罪以外で)脛傷。僕である。離婚と犯罪以外で、としたのは離婚と犯罪の場合、大抵①か②だからだ。当然ながら、脛傷なのに金持ちなのは、新興富裕層ではないからだ。金持ちには珍しく苦労しているし、金持ちなのに苦労しているのは親に原因がある。そのため、階層性の違いを全く気にしないし、親の影響を排除できる。完全に社会復帰すると④に編入

④大抵は金持ちのボンボンで、まず間違いなく新興富裕層ではない。適切な相手に出会うまで特に相手を探さないか、既に適切な相手がおり、決まった人がいない場合、年齢がある程度いくと、同様の階層の相手とお見合いで決まる。尚、④パターンではないと判断されるとお見合いかはハネられる。つまり、④パターンはほとんど一般の恋活とか婚活に出てこない。

 

真面目で、熱心で、不器用な人は①②のパターンは同じ人間だとは思えない。住む世界が違うと言っていい。だが、一般に恋活とか婚活で出会う相手は①か②しかいないと言っていい。

しかもステレオタイプの価値観を持ってると自動で唯一可能性がある③パターンをハネてしまう。③パターンは階層性に拘らないが、自分を尊重しない相手には非常に敏感なので、「完全に社会復帰してから」などのように評価すれば、「金目のてめーなんか相手にしねーよ、アホ」と思われて終わりである。

つまり、1000万以上稼ぐ女性が自分より資力がある相手を探す場合、決定的な何かを犠牲にする必要がある。人間的な幸せとか。それなら自立した女として、相手の資力に拘らない強さを持った方がいいように思う。

 

そこで、僕は彼女の代わりに、発想を転換したわけである。

要は「そいつのためなら、自分が稼いでもいい」と思わせる相手ならいいんでしょ?ということである。

それで、刑事系の人権派弁護士を紹介しようとした。

 

一概に人権派弁護士といっても、民事と刑事では性格が異なるらしい。民事系の人権派弁護士はパートナーが稼いでいる場合が多く、比較的学生の頃からの付き合いらしい。刑事系の人権派弁護士はあまり相手がいないようだ。柔軟性の違いだろう。どちらもガチで、純粋だが、民事はとりうる手段がたくさんあるのに対し、刑事の場合、多くは正攻法になる。民事はポップロック、刑事はハードロックと言ったところか。

問題はつまり恋活とか婚活の話で、要するに民事系はほとんどの場合既に相手がいるし、いなくても自分でみつけてくるし、別に女性に対して一途とは限らない、ということだ。

ド真面目で、不器用で、一途な人は刑事系の人権派弁護士が適当に思えた。貧乏ということはないし、基本的に有能で、ド真面目、不器用、一途であるから価値観があっている。社会正義のために忙しくて、金がいるというのだから、自分が稼ぐ理由にもなる。女性関係は手空きそうだし。

 

恩師の紹介で二人紹介しようとしたが、ちょうど二人とも彼女ができてしまった。ついてないすね。

彼らの性格を表すエピソードを紹介しよう。

「好きな人がいる」と言って、我々のツテを断ろうとしたが、我々は「上手くいかなかったら声かけてよ」と返した。

どうも、二ヶ月近く、銀行の受付の女性を気に入っていたらしい。世間話とかしてたか知らないが、デートに誘っていなかった。すげーおくてもとい一途である。用もないのに、銀行に行ってたらしい。人権派弁護士が用もないのに銀行に行くのは問題じゃないんすか?(笑)

さすが恩師、不埒な目的で「誘っちゃいなよー」とかアドバイス(嘘ではない。真実ではないだけだ)した。我々の算段としては、大企業のOLは大概、ステレオタイプの男性評価の信奉者だから、中年に片足突っ込んでいる、刑事系の人権派弁護士のじみーな突然の誘いなんか乗らないだろうから、そこで即座に「じゃあ、うちのツテの番だね☆」とやる予定だった。真の適切なアドバイスは「個人的なやりとりをかるーく、2、3回してから」になる筈だが、何故か我々はしなかった。忘れていたのかもしれないのかもしれない。

ところが付き合う流れになってしまった。

「なんでだー!?」と我々がなっていたところ、どうもお相手の方は離婚経験者らしい。それは盲点だった。いくら大企業のOLがステレオタイプの男性評価の信奉者と言っても、失敗を経験すれば、何が原因か理解できる人は多いだろう。そもそもホワイトカラーに流布するステレオタイプの男性評価が失敗の元なのである。今は1990年代じゃねーんだよ。それに気付けば、日本の歴史的な男性評価に戻るので、社会正義のために我が身を犠牲にする地味な専門家が最適解だと理解するのは早い、というのが僕の予想である。

「とはいえ、○○さんのおかげで、アプローチできたから、ありがたいと思ってますよ」と彼は言ったらしい。

 

弁護士が弁護士に借りを作ったことを公言するのは、軽率ではないだろうか?笑

ということで、我々は作戦を切り替え、芋づる作戦に変更した。

「我々のおかげで」上手く付き合えたのだから、五人くらい紹介できるでしょ?的な。

刑事系の人権派弁護士で、ド真面目ではない、不器用ではない、一途ではない、地味じゃない人なんて、どーせいないからさ、顔のパターンの選択肢が増えたぶん、かえってよくね?というのが僕の感想である。

 

僕は女医さんと彼らを引き合わせたら、非常に上手くいく自信がある。専門が違うていうのも良いし。