merlinrivermouth’s diary

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杉並は世田谷と同じではない

杉並と世田谷は住人の階層性から統計データで一括りにされることがあるらしい。しかし、杉並と世田谷ではインフラに唯一のしかし決定的な違いがあり、それを理由に杉並は世田谷より武蔵野市だとすることができる。

世田谷には夜の街としての繁華街があり、渋谷や池尻大橋には大きなクラブがたくさんある。杉並でクラブというと「バンドやってるんすか!?」という話になる。クラブなんてものはない。

杉並は総じて、小さな飲み屋は無数にあるが、クラブはなく、キャバクラやガールズバーのようなものは小さくて少ない。

最近、高円寺はオシャレスポット的だが、オシャレなものといえば、クラブハウスを除けば、オシャレそうなカフェ、オシャレそうな飯屋、うまそうなラーメン屋で、やっぱりクラブはない。ブランドショップはほとんど全くない。

杉並から繁華街に出ようとしても新宿か吉祥寺まで行く必要がある。渋谷に行くには、バスに乗って永福町まで行き、井の頭線を使うか、新宿に行って山手線に行くか、吉祥寺に行って、井の頭線を使うことになる。自転車使った方が速い。

つまり、世田谷の住人は夜に派手に遊ぼうと思えば、すぐそばにあり、ブランドショップは無数にあって、金を浪費可能であるが、杉並の住人は金を浪費する場所にアクセスしづらい。

よっぽど無計画な人でない限り、立地を考えて居住するはずなので、杉並の住人は夜の遊びが好みではない、ということがわかる。

杉並の特徴は、川沿いにインフラが整った、広い公園があり、治安もよく、学校の設備もほどほどに良く、サブカルなら中野(中野は中野区です)、ロックやりたいなら高円寺、フォークとかやりたいなら西荻、所帯じみた生活品は阿佐ヶ谷、サラリーマンなら荻窪に行けばいい。最近高円寺や阿佐ヶ谷は異様に美容院が多い。

家族サービスを優先するような人は杉並なら住みやすく、従って杉並に居を構える人は家族サービスを優先する人が多いことになる。また、基本的には、仕事以外で、新宿から以東にはあまり用がないような人々だろう。

これらは彼らの趣向が世田谷の住人より武蔵野市の住人に近いことを示す。

僕の見解では、杉並は武蔵野市より少し所得が高いだけで、世田谷の住人とははっきりした違いがあるように思う。

とはいえ、世田谷は渋谷周辺を除けば、杉並とあまり変わらない。高級住宅街があり、地元民の遊び場には下北沢があり、教育環境は健康的で、治安もよく、下北沢でクラブと言えば、やっぱりクラブハウスだ。ただし、下北沢のクラブハウスはロックではない。

つまり、杉並は世田谷より武蔵野に酷似しているが、世田谷はやはり西東京に分類され、港区とは全く違うということになる。