merlinrivermouth’s diary

酒にむかいて当に歌うべし。人生、幾ばくぞ。喩うるなら朝露の如く。去りし日ははなはだ多し。

酒にむかいてまさに歌うべし

僕の人生は孤独なものだった。行きたくもなかった学校に通わされ、義憤でノイローゼとPTSDになり、親にヤブを紹介されて病気が始まり、断続的に、中断があっても、徐々に健康を蝕まれ、数年前に恩師に会って、やっと問題に気付き、薬を数年かけてやめ、健康を取り戻し、人生が開けた。

アメリカにある統計によると、数年のうちに生存できる可能性が40%、完全に健康を回復できる確率が5%、脳と肝臓の機能が強化される確率が‰即ち1/100000。

僕はニュータイプ能力を開花され、強化された。或いは体制の実験台となり、悪魔の力を身につけた正義のヒーローになった。

僕の人生は地獄だった。思うように脳と体が働かない状態でよくぞ自ら死後の世界に移住しなかったと思う。周囲の心ない偏見は、しかし僕の人間性を破壊できなかった。

将門が僕に惚れ込むのは当然だった。

恩師は言う。誰よりも明るい未来が待つと。

高卒でアメリカの政府機関やら金融機関に僕のレポートが残るくらいだから、そうだろう。中学生がプロ野球選手と対等にプレイしているようなものだ。プロに行ったら、何度三冠王をとる気なのか分からない。

だが、それはあくまでパブリックのことで、プライベートではどこまで悲惨さが拭えるのか分からない。中高の同級生たちは人間のクズだ。今でも僕が裏口入学したと噂している。専門行ってた時の連中は口ばかり達者で、あまりに仕事や金にだらしがない連中が多かった。病気してた時に付き合いがあった連中の中にはちゃんとしてた人もいたけれど、嫌な記憶を思い出したくないだろう。少なくとも、僕よりは遥かに症状が軽く、上手くいってる奴も多い。それ以外で会った連中は僕の根深い日本人不信のせいで、仲良くしようと思えなかった。

つまり、僕は基本的に嫌なことばっかりの人生で、友人は二人くらい。あとは人間関係なんてあってないようなものだ、ということだ。

僕は日本人の歴史上で、最も厳しく、長い労苦を耐え抜いて見せた人々の一人だろう。だから、日本人の中で最も精神力があり、孤独に強い。だが、そのような僕でもたまに非常な寂しさに駆られる時がある。

過去を振り返っても、後悔はあまりない。僕に起きた問題のほとんどは僕に帰責性はなかった。だからこそ、かえって、この残念な気分は怒りを呼び起こすし、それだけ悲しい気持ちになる。

ある種の才能には代償が必要だ。

だが、僕は好きで才能があるわけじゃない。僕の小学生の夢は小市民だった。僕の好きとか嫌いとかの問題じゃなかった。他者が羨むようなものを僕は持つが、僕は誰もが持てるとされているものを持つことが難しい。

飲んで、歌えば、気が晴れる。

僕は今はまだ酒飲めないから、代わりに爽健美茶で済ます。随分健康的だな、おい。

 

曹操は偉大な詩人でもあった。三国志演義で語られるような人物像とまるで違い、贅沢が嫌いで、権力は手段であり目的ではなく、個人的な野心はほとんどなく、教師的で、感情豊かで、人間性を大事にする、落ち着かないオタクやミュージシャンみたいな人物だった。

理知を統合できる人は本能的に本質を見抜け、それに対して真摯だ。彼はそういうタイプだった。

彼が歌った五言詞という形式は、庶民が楽器に合わせて歌ったもので、彼は歌を創作した。詩の内容は後世、下品とされた。彼の次男の曹丕が中品、三男の曹植が上品である。彼の詩が直裁的で、反骨精神があるからだ。

言わば、彼はロックミュージシャンだった。

歴史的には珍しく、彼は妻の二人と共に墓に葬られている。

 

曹操 短歌行

 

酒にむかいてまさに歌うべし
人生いくばくぞ
たとえば朝露のごとし
去り行く日のはなはだ多し

熱き情はたかぶるままに
つらき憂いは忘れ難し
何を以て憂いを解かん
ただよき酒あるのみ

青青たるきみが衿
悠悠たる我が心
ただ君が為のゆえに
沈吟して今に至れり

ゆうゆうと鹿は鳴き
野の草を食む
我によき賓有らば
瑟を鼓し笙を吹かん

 

 

明明として月のごとし
何れの時にかひろうべし
憂いはこころより来る
絶つべくもなし

陌を越え阡を渡り
ただひたすらに訪ね求めん
杯かわし語り明かさん
心におもうは旧き契りぞ

月明らかに星稀に
烏鵲南に飛ぶ
樹をめぐること三たび
何れの枝に依るべきか

山は高きを厭わず
海は深きを厭わず
周公哺みしものを吐き
天下心を帰せん

 

これを読んで、記憶にある、数少ない良き友人たちを思い出す。僕は余裕がなかったから、彼らは僕が関係を絶った連中の巻き添えを食ってしまった。

 

酒を飲むと言えば、河島英五酒と泪と男と女

 

https://youtube.com/watch?v=Uxy9Keo_KVc&feature=share

 

俺は男だけど、今は酒を飲めないから、泣き通すしかない。