merlinrivermouth’s diary

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河野太郎総裁の可能性

菅政権が11月まで持つとは誰も考えていないだろう。

河野ワクチン担当相は医療従事者へのワクチン接種が終わった段階で、高齢者へのワクチン接種を始めると答弁した。医療従事者へのワクチン接種は河野ワクチン担当相の管轄ではなく、厚生労働大臣管轄であるから、高齢者へのワクチン接種がいつ始まるか定かではなく、始まるのが遅い責任を河野ワクチン担当相は負わなくて済む。また、その理由付けとして、医療従事者向け−70℃の冷蔵庫を高齢者へのワクチン保管と回すというものだから、正当性がある。

医療従事者向けのワクチン接種が終わるのは、5月から7月、高齢者のワクチン接種に2カ月間かかると推定すると、その前に菅政権が倒れる公算があり、河野ワクチン担当相は少なくとも表面的にはワクチンの問題性から責任を負わずに済むだろう。おそらくそれが彼の狙いだった。

 

しかし、河野太郎氏の総裁の目が有力候補としてあるか?と問われれば、私は疑問である。

河野太郎氏は財界を敵に回しているため、マスコミはネガキャンするだろう。それもファイザーワクチンの情報と経緯を報道する筈だ。河野氏にとって不運なことに、マスコミは真実を報道すればよいだけで、それはある意味菅政権でのマスコミの信頼性を取り戻す意味合いもあるだろうから、河野氏は非難しようがなく、非難すれば河野人気は下がるだろう。

自民党議員はすでに河野太郎氏が党内で孤立しつつあることを認識している。更に彼のネトウヨによるフォロワー数などどこまで当てにできるか疑問であるし、河野太郎氏は利権を分配するような真似をしないから、議員から積極的な支持を集めることができない。

いくら河野太郎氏にフォロワーがいても、実際の党員とは乖離し、地方とは全く関係なく、党員票は地方で決まる。つまり、彼の人気の有無など、総裁選ではほとんど意味がない。

それでもコロナがなければ、自民党の起死回生候補になり得たが、現状はかなり怪しい。自民党や財界からすれば、いつもの通り、リリーフは宏池会候補にした方がよく、おそらくその方が国民的人気があるだろう。宏池会候補を紐付きにするために、財界が全面バックアップすれば、勝負ははっきりする。

また、固辞している西村氏が一転出馬となれば、その時点で勝負は決まる。

河野太郎氏が総裁になる確率は非常に低いだろう。