merlinrivermouth’s diary

https://twitter.com/@nnmwj

燕雀安んぞ、鴻鵠の志を知らんや

2022.3/30

英傑は英傑を知る。

お前の凄みは常人には理解できない。

お前を理解してもらおうと思うことがそもそもの間違いだ。

この世にそんなに多くの英傑がいると思うか?

もしそうなら、この世はとっくに良くなってる。

誰もが自分のことで精一杯だ。それが当たり前。

誰かのために自分のほとんど全てを投げうとうとする人間がいるなど、誰が思う?

誰もが完璧な人間ではない。挫折すれば立ち上がれず、性根が曲がる。お前のように、何度も立ち上がり、その度に真っ直ぐ生きようとする人間など、あり得る筈はない。

誰もが自分や他人の尊厳を犠牲にして生きている。傷つけられても妥協し、自己利益のために他人を傷つけることもある。お前のように、自分や他人の尊厳のために、戦い、常に正当性を考えて生きているような、強い人間はほとんど全くいない。

誰もが挫折したら、仕事を失う。信じられない悲劇を受けながら、最も有能な人々に評価されるなど、ファンタジーだ。

お前のような人間を理解できるのは、お前のような英傑の資質を持つ者だ。お前が他人を理解できたとしても、他人はお前を理解することはないだろう。

彼らはお前を嘘つきか、異常な奴にしか思えないだろう。

理解してもらおうと思えば、傷つくだろう。

お前は愛を与えなければならないが、愛を与えられることを期待してはならない。

もしお前が代わりに、即物的な何かを求めたとしても、俺は否定しない。

お前は英傑になろうとして、こんな人生を選んだのではないのだから。

 

2022.3/20

戦って、戦って、戦うしかない俺の人生。
名もなき人生など、塵に同じ。
その力が迷惑なら、俺に近寄らないでくれ。
戦って、戦って、戦うしかない俺の運命。
お前のストーリーなど、塵に同じ。
その力が怖いというなら、俺の邪魔をしてくれるな。
同情してくれよ、こんな人生選んだのは俺じゃない。

分かった気になるな、お前などには及びもつかぬ。
何度も殺され、その度に生き返った。
俺には使命がある。
俺はもはや人ではない。
その存在は半神。
簡単に言ってくれるな。
お前の底浅さに反吐が出る。
人間如きに及びもつかぬ。
お前などには耐えられぬ。

 

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(法律)AとBの係争、C及びDの管理責任の有無

A(川口浩史)がB(ロッシ)と係争中に、CがDの店に同時に呼び出した件。

 

経緯

A川口浩史に対してBロッシが一方的にいいがかりをつけ、A川口浩史のアカウント(実名)を晒した。

A川口浩史はBロッシに対して、法律上の注意を行い、Bロッシは謝罪し、投稿を削除した。

しかし、メッセージ上において、Bロッシの主張は二転三転し、要約すれば、①川口浩史がストーカー行為を行った②ロッシはそれを注意した。よって晒した行為は悪くない③Cとの空気が悪くなるから謝罪せよ、とA川口浩史に主張した。

A川口浩史は全く妥当性に欠けるBロッシの主張を受け入れ、和解すれば、今後においても迷惑行為が続くことを認めるため、和解案を受け入れられずブロックした。

その後、2回ほどあったCとの会合において、A川口浩史は出席したが、Bロッシも堂々と出席した。

A川口浩史は危険回避を求め、今後その会合に出席しないことをCに告げていたが、Cの提案もあり、次回からも出席することにした。

A川口浩史はCに対し、次回以降出席することに対し、A川口浩史とBロッシとのやりとりの全てのスクショを見るか、A川口浩史にいっぺんの非もないことを認めることを求めたが、Cからの返事がなかった。

仕方なく、A川口浩史は無条件で我慢する旨を告げた。

3回目のCの会合はD店で行われた。A川口浩史が出席していたが、Bロッシも参加した。

A川口浩史は実名アカウントであるが、Bロッシは匿名アカウントであるため、A川口浩史は防衛措置として、Bロッシの顔写真を撮影した。Bロッシはそれを受けて、A川口浩史の顔写真を撮影した。

A川口浩史はBロッシが名誉毀損を行った経緯から、Bロッシに写真を削除することを強く要求したが、D店のスタッフや会合のメンバーが強く止めたため、上司である弁護士に連絡し、Bロッシに繋いだが、Bロッシは頑なに電話をとらず、またその弁護士との連絡先交換も拒み続け、A川口浩史の店外での交渉についても拒絶した。

A川口浩史の剣幕にD店スタッフや会合メンバーはA川口浩史に対し止めに入る或いは叱るなどの対応に出て、Cの会合は失敗した。

A川口浩史はCの会合に出禁となった。

 

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A川口浩史とBロッシとの係争の法的評価

①Bロッシの言い分は支離滅裂で、無意味である。

②BロッシはA川口浩史を不当に貶め、かつそれをツイートで公開した。尚、A川口浩史のアカウントは実名である。よって、Bロッシの投稿は不法行為であった。

③しかし、BロッシはA川口浩史に謝罪せず、またそれを悪いと思っていないと表明している即ち、BロッシはA川口浩史にとって、極めて危険な人物であり、A川口浩史にとって注意する義務が発生している。

④なおかつ、断片的情報からBロッシが裏アカウントであり、A川口浩史が感知しないところで、晒している可能性があり、また、Bロッシは関係者各位に全く違う内容のことを伝えている可能性が極めて高い。

⑤更には、BロッシはA川口浩史の度重なる注意を無視し、会合に出席し、A川口浩史に謝罪を行わなかったため、A川口浩史にとって危険性は永続していた。

⑥Cの3回目の会合においての、BロッシのA川口浩史への写真撮影は極めて危険な行為であり、重大な不法行為の可能性があった。故にA川口浩史のBロッシに対する行動は、Bロッシに限っては極めて適切であった。しかし、Bロッシは極めて非誠実に対応した。

結論 A川口浩史に対し、Bロッシは不法行為責任がある。

 

A川口浩史がCに対して管理責任を追及可能か?またCはA川口浩史に他のメンバーの期待権侵害を請求可能か?

①Cの管理責任

Cの会合は個人運営であるため、A川口浩史は管理責任を追及できない。

但し、A川口浩史の危険回避を思い止まらせたのはCであること、またA川口浩史の最低限の信用を受け入れることを拒んだのはCであること、CがA川口浩史とBロッシの問題を知りながら、Bロッシを呼んだことは明白にCの運営が不当であったことを示している。

A川口浩史が一方的に我慢すると告げたのは、A川口浩史になんらかの報酬がない以上、A川口浩史の自己選択権に委ねられる。

②A川口浩史への期待権請求

上記で述べたことから、Cはかかる事態を予防することができ、AのBに対する対応はAの自己利益を守るために必須であったため、CはAに請求できない。

③A川口浩史を出禁にする行為

しかしながら、Cの会合の出席者は期待権を侵害されたことは事実であり、またCの会合にはCの私的自治権内にあるため、Aを出禁可能である。

 

A川口浩史に対するD店の責任或いはD店に対するA川口浩史の責任

①D店の管理責任。

確かにスタッフはBロッシを店外に連れ出す義務が発生していたが、それらの義務違反は軽微である。

Bロッシを呼んだのはCであり、D店ではない。

②D店のA川口浩史の利益保全

D店はBロッシのA川口浩史への顔写真を削除させた。これはBロッシが極めて危険な人物であり、A川口浩史への不法行為が行われた場合、D店の管理責任となり、D店は風営法の管轄によって業務停止になるからである。

③D店に対するA川口浩史の責任

A川口浩史のBロッシに対する対応は適切である。しかしながらそれはD店の利益と無関係である。D店は確かに軽微ながらA川口浩史に対する対応を間違えた。よって、D店はA川口浩史に損害賠償請求を行えない。

尚、D店はD店の私的自治権にあるため、A川口浩史に対する出禁措置などは可能である。

 

まとめ。

A川口浩史のBロッシに対する対応は適切であり、義務履行である。よって出席者を除く、A川口浩史に対するあらゆるネガティブな批評は不法行為になり得る。

しかしながら、Cの会合及びD店はそれぞれの私的自治権にあり、出席者の期待権を侵害しているものだから、A川口浩史に対して何らかの措置は可能である。

とはいえ、それがA川口浩史の対応は適切であったため、A川口浩史に対する何らかの違法行為を招く場合、C及びDにはこれまでと別の責任が発生し得る。

よって、A川口浩史に対する措置を発動する場合、A川口浩史が第三者に誤解されないように配慮する義務がCとD店にはある。

 

 

(日記)経営者の資質

昨日のことです。

奮発して、一人、ロイヤルホストに行きました。…ドケチの俺には高すぎる…。

で、隣の席で、どうやらフランチャイズ店かなんかの経営者とその婦人、コンサルかグループ関連企業のマーケティング担当の男性がいました。(以下経営者、婦人、スーツ族とします)

僕の悪い癖で、面白そうな話に聞き耳立てました。まー職業病ですよ。そのうちCIAからオファー来そう…いやあのレポートが特に…。

三人の話はこんな感じです。

その夫婦は二店舗経営していますが、ジリ貧なので、三店舗目を開店したいのですが、スーツ族はコロナ禍もあって反対しており、その夫婦は信用金庫から「採算が取れるだけの計画がなければ融資できない」と融資を断られていました。…最近の流れですが、アベノミクスは結局国内経済を疲弊させただけで、しかももはや他に打つ手なしのジリ貧というのが日本経済ですから、新規事業に対する融資には非常に慎重になってます。

彼らが三店舗目の開店の融資を出し渋られたのは他にも理由がありました。どうやら、経営者は店長と何らかの問題を起こしたようで、そのけじめがついていないのです。

状況は

①経営者が一方的に謝罪しなければならない。

②経営者が感情的になると法的問題になり得る。

③何らかの監査が入った。

④経営者はその店長を仕事しないとか何とかで、嫌い。

ま、普通に考えて、経営者がその店長にとんでもない暴言吐いたか、暴力振るったんでしょう。で、グループ企業側かなんかの監査が入った、と。

それじゃ、金融機関は融資できませんわね。

スーツ族は「気持ち入ってなくても、謝った方がいいです」「その人に何かアクション起こすと利用されますよ」とやんわりと遠回しに助言してるんですが、どうも…この経営者夫婦は感情的というか相対化できていないというかガキなんです。自分のしたことの反省が全くないので、その店長をどうにかしたいようなんです。

どうにかされんのはてめーらの方だよ、バーカ。その店長が弁護士雇ったら、お前ら、破産だぞ。と僕が隣の席で思っていたことをスーツ族も思っていたに違いありません。スーツ族と僕の違いは責任の有無です。スーツ族は嫌になっちゃって、不機嫌になってましたが、仕事なんで、放り投げることができませんし、夫婦を叱ることもできませんでした。同情しましたよ、本当に。

スーツ族が「その人から何か言われたら我慢できるんですか?」という問いに、経営者は「…う…うーん」。あとはその店長の悪口とか、やめさせたい主観的理由の羅列でした。

 

日本で経営者になれるには、能力は関係ありません。金融機関が融資してくれる担保があり、大胆あるいは馬鹿か、そもそも経営者の後継者か、内部のくだらねー世間的競合に勝利したか、だけです。

しかし、経営者でいられるには資質が必要です。自身が法曹系の専門家か専門家の話をよく聞き、金の計算ができて、従業員と決定的な揉め事が少ない人です。要するに、真面目で、ドケチで、謙虚か誠実で社交的てことです。ビジョンがあるとか、大胆不敵とか、この後の話です。

だってそうでしょ?足腰しっかりしてないの、冒険したら、そりゃただの賭けですから。

確かに、資本主義、市場経済に求められているのは、企業の冒険心です。ですが、個人の資産や企業に求められているのは、ある種の慎重さや安心感です。

金融機関はクライアントが失敗してもリスクがありません。そいつを破滅させればいいだけです。逆に経営者が自身の社会的地位や資産を守りたいなら、健全経営が一番です。

経営者だから偉いなんてことはありません。経営者として責任を果たしているから偉いんです。その辺のこと履き違えて、ろくに仕事せずに、顧客を搾取したり、遊び呆けたりしたりする人間を、僕はすげーなんて全く思えませんね。

…つーか、違法なことしたんなら、謝れよ。

 

 

(社会政治)ウクライナ戦役の予測予測とその影響

ウクライナ戦役の予測とその影響

 


1 ウクライナとロシアの関係

ウクライナキエフ公国が淵源であり、ロシアはノヴォゴルド王国が淵源である。

キエフ公国は多民族の遊牧民が混交した民族であるコサックが祖先であり、ノヴォゴルド王国はヴァイキングの支配を受け、ヴァイキングがスラブ化したものである。

モンゴルの侵入によって、キエフ公国はタタールのくびきの直接支配を受けたが、ノヴォゴルド王国は間接的支配で済み、その結果、モンゴルの支配からの脱却時、すなわち帝政ロシアにおいてはノヴォゴルド王国が帝政ーキエフ公国を含むーのヘゲモニーを握ることになった。

キエフ公国、ノヴォゴルド王国は文化的に近似しているものの、キエフ公国の方が資源、経済力においてノヴォゴルド王国を凌駕していたが、帝政以降、ロシアの従属化に置かれることになった。

しかし、旧ソビエト連邦は旧帝国を包摂し、ウクライナの不安定化を防ぐ目的で、ウクライナを積極的に体制内に取り込んでいった。

ウクライナは旧ソビエト連邦の書記長を輩出し、ロシアは小麦などの食料や産業の一部をウクライナに依存している。ロシアは黒海の港をウクライナに頼っている。旧ソはウクライナにクリミアを併合させたが、2014年の条約で、クリミアは再びロシアに帰属している。

ソビエト連邦の時代以降、ウクライナは事実上ロシアと一体化していた。しかしウクライナ側は本来的にロシアより経済力がある上、ロシアに支配されているという意識が強く、ロシアと同盟するメリットがなければ、旧西側と手を結ぶのは合理的かつ自然だった。

とはいえ、ロシア側からすれば、特に旧ソビエト以降ウクライナを厚く遇してきたので、ウクライナが従属下から離れるというのは想定外で、ともすれば裏切り行為にすら思えてしまうだろう。

一部、日本では、ロシアとウクライナの関係を前の恋人同士に喩えているものがあるが、そのような軽いものでは決してない。今まで仲が良かった、熟年カップルの離婚である。ロシアは老年になり、自分に自信がなくなって、身内に対しDV傾向が出てきたため、ついにパートナーが離婚を決意したところ、ロシアは暴力に出た、という喩えの方が正確である。しかもこの場合、離婚を切り出したパートナーの方が経済力がある。

 


2 ロシア共和国の政治的状況

帝政ロシア、旧ソビエト連邦、ロシア共和国において、ロシア帝国からの従属国の離脱は一貫して許していない。ロシアは経済的に強いと言えず、その領域性が最大の強みである。また帝政、旧ソと続き、長期的には世界的に影響力を低下させ続けている。

ロシアのアイデンティティ国家主義的なもので、強いロシアを彷彿とさせる国家幻想に対して、郷愁がある。従属国へのロシアの強みは経済というよりも軍事力に依るもので、ロシアは究極的には暴力によって、事態を解決する傾向が強い。

従属国の多くは、中国の影響と対峙する必要でない場合を除き、旧西側の同盟や経済圏に加わった方が利益になる場合が多く、またロシア側からの搾取の問題もあって、ロシアとの同盟継続には内心消極的である。

ロシアは従属国が本来の希望を表に出そうものなら、有効な対外カードが暴力と威圧しかないため、軍事力による見せしめを行う。

ロシアの政治家からすれば、ロシアの一体性やロシア「帝国」の維持のためには、従属国のロシアの影響の離脱を看過する選択肢はなく、妥協することはできても、見過ごすことが難しい。仮にそれらを放置すれば、老大国であるロシアが大国で居られなくなり、民衆からの支持を失い、再び革命的な政権交代が行なわれる可能性が出てきてしまう。

特に、旧ソ以降、事実上、ロシアと一体化だったウクライナの離脱を許容することは、ロシア帝国体制が弱体化していると従属国や民衆に認識させてしまう。そして、ロシアが採用できる有効な手段は軍事力しかなかった。

 


3 プーチンの思惑、軍部の戦略

ウクライナロシア帝国体制からの離脱はロシアから許容できるものではない。

A 経済的にはウクライナに依存していることが大きい。

B 体制的には、名目上の離脱は看過することができない。

そして、ロシアの有効なカードは軍事力とそれを背景にした脅迫しかない。

プーチン政権の基本的な戦略はウクライナに圧力を加えつつ、旧西側から交渉を引き出す事にあったが、このような場合に頼りになっていたドイツのメルケルは政権から退いており、アメリカのバイデン政権は中間選挙でのアフガニスタンでの失策や経済対策問題で手一杯で、フランスやベネルクス三国はそもそも外交でリーダーシップをとれなかった。ロシア側からすれば、ウクライナが正式にNATOに加盟してしまう時間までに交渉を済ませる必要があったが、旧西側の都合でスムーズに進まなかったと解釈している可能性がある。

プーチンとしては、軍事力の行使がジョージアで成功したという前例があり、またロシアの伝統的戦略であったため、オプションとしてあったと思われる。また、時間制限があるなかで、旧西側との交渉がスムーズにいかない状況では、軍事力の行使に踏み込んでもおかしくなかったし、実際に戦役を引き起こした。

当初のロシア政府の見立てを予想するならば、金融サイドはコロナ禍で世界経済を回復させたいのだから、長期にわたる強力な経済封鎖に反対だろうし、民主主義国家の市民の意志は主にメディアが主導し、メディアは金融サイドと癒着しているのだから、一週間ほどの短期に戦役を終わらせれば、経済封鎖はそれほど恐れることはないだろう。また、ウクライナは事実上ロシアと一体であったし、西側からすれば田舎であるため、注目度もそこまで高くない筈だ、と。

となれば、交渉の圧力を増すために、徐々に兵力を集中させ、一定段階で、集中した強力な軍事力で、電撃的に事を進めるのが最適解になるはずだった。

 


4 市民と経済界とSNS

ロシアに対する経済封鎖は当然ながら、世界経済を直撃している。仮に市民からのロシアへの反発や政府のロシアに対する経済封鎖を支持する声が表面化していなかったり、大きくなければ、経済封鎖は形だけのものになっていただろう。資本主義である以上、市民の声がなければ、政府は経済界の意向を優先するので、自己利益に敵わない経済封鎖に対して経済界は表向きにはともかく、内実反対し、政府はその意向に従う事になる。

これがロシアの予測であったように思われる。

しかし、SNSは市民の声を大きく反響させ、社会の表舞台に立たせることがある。特に一方的な侵略や蛮行に反発しない人はおらず、ウクライナについて知らないような人でさえ、その種のSNSを見れば、反発している市民に賛同する。

一定以上の市民の声を、逆に政府は無視できず、経済界の政府への圧力は相対的に弱くなる。また企業としても、市民の声に対して、表立って反発することは利益を損ねてしまう。従って、経済界はロシアに対する経済封鎖に賛同せざるを得ない。経済封鎖を終わらせることができないなら、ロシアに侵略を諦めさせるべく、思い切って集中的に事にあたった方が結果的にコストが低くなるだろう。

このようにして、ロシア政府の思惑は当てが外れてしまった。

 


5 ウクライナ戦役の経過予測

ウクライナ戦役はスピードが鍵で、ロシア側は短期間で事を決しようとした。概ね二週間以内でキエフを占領し、ウクライナ市民の心を折って、既成事実を作ろうということだった。ウクライナ軍は強力とは言えず、ウクライナにも親ロシア派が一定割合存在するため、綺麗に、集中的に外科手術すれば、可能だった。

しかし、SNSの影響で、世界中の市民がウクライナを支持、支援し、ロシアには経済封鎖が行われ、ウクライナには資金や兵器、さらには義勇軍さえ送られている。

目標を達成できる見込みがあり、応援、支持、支援が相当にあれば、希望が見えて、人は踏ん張ることができる。ロシア側は短期で目標を達成することが困難になり、焦りからウクライナ市民を攻撃するようになってしまった。おそらく、ウクライナ側の親ロシア派もロシアに与するのは非常に難しくなっただろう。さらに、市民を攻撃したことによって、NATOから牽制が入り、航空戦力を大規模に投入できなくなった。航空戦力の奇襲効果が薄れれば、短期でのキエフ占領は更に難しくなっている。

ロシア側にはウクライナ占領の二週間というタイムリミットだけでなく、経済封鎖に耐えられるロシア経済ー概ね三ヶ月以内ーというタイムリミットも存在している。また戦役が長引けば、ロシア国内の反戦派と帝国維持派はプーチンが有能でないという共通見解を持つ可能性が出てきてしまい、さらにはロシア経済界の経済封鎖を解きたいという意向と相まって、プーチンの政治生命が危機的になることさえ考えられる。

ロシア政権ープーチン政権ーとしては、ロシア経済に如実に影響が出る前にウクライナ市民を従わせる必要があるが、私の予測ではほとんど不可能に近いと考える。それは以下の理由に因る。

 


A キエフ陥落見込みは薄い

キエフが攻防の要になることは衆目一致するところなので、おそらくウクライナ政府や軍事顧問団はキエフに物資を運び、非戦闘員を避難させ、経験ある軍事戦力を一定数配備しているはずである。しかも、NATOが外交的に介入すれば、少しの休戦期間中にキエフに物資が流れ込んでしまう。

ロシア側は航空戦力の投入に一定の歯止めがかかっているため、奇襲効果が薄れている一方、ウクライナ側はNATOからの情報によって、奇襲的かつ効果的な防衛を行うことができる。しかも、それらを実施できるのは、義勇軍の紛れ込んだ、NATOの特殊部隊だろう。

また、キエフの周りはウクライナ領内であり、ロシア側の作戦線や補給線にウクライナ側は脅威を与えることが可能で、ロシア側はキエフ占領だけに軍事力を集中できない。

ある都市や要塞、城塞を短期間で占領するためには、攻撃側に一方的な主導権があり、効果的な奇襲が行われる必要がある。短期間で占領できない場合、完全に封鎖して、補給を断つ必要がある。これらは、近世の、ヴォーバンが生み出した攻城法と臼砲が効果的だった一時期を除いて、歴史的な法則である。

しかも、今回は防衛側に一方的な主導権があり、経験豊富な要員が揃っている。ウクライナが軍事顧問団と指揮権について揉めることがなければ、ロシアがキエフを短期間で占領することは非常に難しいだろう。

防衛側が将兵ともに経験豊富で、防衛戦を予期して、準備に抜かりなく、攻撃側が大兵力でも、指揮の統一が図られなかったり、兵の士気が低いなどして、防衛側に主導権がある場合、防衛側は効果的で機動的な縦深防御を行うことができる。攻撃側が兵力や資源の損耗を恐れず、全方面から物量作戦をかけない限り、防御は破られることはない。

私はキエフの攻防戦はタブーによるハンブルグ防衛と似たような経過を辿ると予想している。しかも、ウクライナ側はタブーと違い、援軍やロシア軍の補給線や連絡線を脅かすことも可能だ。ただしロシアがなりふり構わぬ物量作戦を採用する場合をケアしなくてはならない。それはウクライナというより、旧西側の外交努力によって、封じるように誘導すべきだ。

 


B キエフが陥落したとしても…

ロシア側は焦りすぎて、ウクライナの非戦闘民を虐殺している。これはウクライナ側の結束を高めている。

ウクライナは純然たる近代国家ではなく、領域国家性がある。

これは、キエフが陥落しようがしまいが、政権中枢がロシアの手中に落ちようが落ちまいが、ウクライナ市民の暗黙の了解によって、継戦される可能性がある。象徴的な何かー誰かが勝手に亡命政府を作るなどーがあれば、西側の市民が支持してしまい、ロシアへの経済封鎖が解かれない。

現代は他者を一方的に破壊できない。それは子供の喧嘩に似ており、子供の喧嘩は負けを認めない限り続く。

ロシアがウクライナ市民は絶滅させたりすることはできず、虐殺抜きで占領政策を完遂することは難しい。

 

6 戦役の終戦の予測

ロシアがどこかの段階で、キエフを占領することが難しいと判断すれば、アメリカ政府と本気で交渉する状況になるだろう。

ロシアからすれば交渉する段階は早い方がいい。経済封鎖で、デフォルト寸前では何も引き出すことができない。よって、見込みがないとロシアが判断した段階が交渉のタイミングになるし、その時はロシアは交渉に前向きになっているはずだ。そうでない場合、プーチンが政治に主導権を握れていない状況だろう。

旧西側としても、ロシアが窮鼠猫を噛むような状況になって、ロシアが暴発したり、長期間世界経済から締め出すのは利益にならず、危険でもある。そのため、一定の譲歩は必要になるだろう。

ロシアが得たいのは

①名目上のウクライナNATO非加盟

②東部のロシア系住民の地域

ウクライナNATOの直接軍事力の非配備

旧西側が得たいのは

ウクライナの事実上の西側入り

ウクライナへのロシアの影響力の排除

ウクライナの間接的支援

である。

これは相互に矛盾しない。

ロシアの侵攻と虐殺によって、一部東部を除き、ロシアの影響は排除されてしまった。

実際にロシアは軍事侵攻したのだから、NATOウクライナを間接的に支援することをロシアは断るのが難しい。

旧西側としても、ウクライナがロシアからの影響から脱することに共通認識を持てたのに、東部のロシア系住民は将来の障害を予測させるのだから、ロシアに譲ってしまえばいい。

世界各国の市民や企業やNATOウクライナを既に支援している現在、実質的にウクライナNATOと同盟しているようなものである。ならば戦争終結のために、名目を譲ればいい。

実質が既に先に来ているため、秘密条約で、20年後に正式加盟とサインさせるのもいいだろう。

 

 


7 ウクライナ戦役が大国の戦略に及ぼす影響

ウクライナ戦役は、旧西側の市民がSNSを通じて一方的に侵略者側を非難した場合、二週間以内に侵略者側が戦役を終わらせなければ、侵略者側にとって非常に大きいリスクになり得るようになったということを指し示している。21世紀は、独裁的な体制といえど、大国は戦争するのが難しくなった可能性がある。

二週間というのは非常に厳しいタイムリミットだ。航空戦力で制空圏を確保し、首都や主要都市を占領し、首脳と交渉して条約を結ばなくてはならない。侵略される国が旧西側、一定の知名度、ある程度の兵力、市民の自発性、これらの条件がある場合なら、よっぽどだろう。

例えば、中国政府が台湾への武力介入を思い留まる材料になる。

 

 

 

 

(社会)交際全般における個人情報保護

日本の特殊な匿名ネット文化が当たり前だと思っていると、社会生活全般の当たり前を失念しがちになります。これから述べることは、匿名ネットにあまり親和性がない人からすると、当然過ぎて、全く面白味の欠けらさえないでしょう。

 

ある婚活してる女性が、以前交際していた男性が自身のSNSをチェックしているのではないか?と訝しがっていました。そして、アカウントに鍵をかけ、これから交際する前提がある人にSNSなどの個人情報を教えないというのです。

さて、ここで、2点の疑問が及びます。

A.交際前提の相手に個人情報を教えないのは妥当か?

B.以前関係があった人が自身のSNSをチェックするのは倫理的に問題か?

 

A.交際前提の関係とセックスフレンドの違いは信用の有無です。この場合の信用とは、社会的信用です。

交際するとは、お互いにある程度のプライバシーを侵害し合い、支え合うことになるので、社会的信用がない状態では、危険なことになり得ます。

例えば、相手が誰かと既に関係を持っていたり、膨大な借金があったり、身分を偽っていたり、結婚詐欺師てことすらあります。

さて、信用とは、交際してから発生するのでしょうか?それとも交際する前でしょうか?

交際中の、そのような嘘偽りが「裏切り」とされるのは、交際前の信用が「裏切られた」からです。つまり、一定の社会的信用は交際前に発生しています。

次に社会的信用は実際に社会ではどこから発生しているでしょうか?

社会的信用がない人を企業は雇いません。面接も試験もやらずに、よく知らない人を雇う企業はありません。雇う人が信用があるかどうか、当然SNSをチェックするでしょう。

無論、法的には、一定期間雇った後、経歴が違っても、雇用関係を停止するのは難しいですが、これは特殊事例と言えます。

理論的な話でなく、現実的に友人ですらSNSを交換するのに、交際前提の相手にそれをしないというのは大変失礼でしょう。信用してない相手と交際前提の関係になるというのですから。

 

B.SNSのチェックは法的に全く問題ありません。何故なら、損害が発生していないだけでなく、そのSNSを公開しているという点である程度のリスクを自分で負っているからです。

自身が告げていないアカウントをチェックされることも、当然ながら法的問題になり得ません。

倫理的な問題とするなら、交際前提の人や交際可能性がある人ーこの場合の交際とは、夫婦、恋人、友人、同僚、部下、上司、あらゆる可能性ですーは相手の社会的信用について、非常に気にせずにはいられません。

むしろ倫理的には誰かに「お前はSNSをチェックするな」とは言えません。何故なら、「お前は信用できない」と言っているのと同じであるし、「私は信用に値しない」と公表しているのと同じだからです。

やましいことがなければ、名刺と同様にSNSを公開できますし、相手にチェックされても、何の痛痒も感じない筈です。

 

さて、ここで疑問が生じます。

何故、自身のSNSをチェックされてはまずいのか?とりわけ交際前提の人に。

第一は法的リスクを掲げる人がいるでしょう。それは現実的に、今の婚活や恋活のパートナー候補が社会的に信用できない前提だからです。当然、そのユーザーである自身も社会的に信用がありません。

これは今の制度が全く使い物になっていない証左です。現実にもし関係を発展させたいなら、リスクをとって、個人情報を公開する必要があります。

第二に、自分のイメージを相手に偽っているからです。これは恋愛テクニックや交際テクニックが先に来ているため、自分の真なる姿を告げると、相手との関係が進展しないように思えるからです。

しかし言うではありませんか?自分の真なる姿を受け入れられない相手と交際する価値はないと。

 

実際問題、交際前提の相手にSNSをチェックされて法的問題になるなら、とっくのとうにそれ以外の有象無象にやられています。仮にそのような人が犯罪行為をしても、すぐに公的機関に特定されてしまうでしょうから、彼らも手控えざるを得ません。

また、悪戯されるかもしれませんが、恨まれるような付き合いをしていなければ、悪戯されることないでしょう。

僕はたとえオンラインでも、非常に丁寧に断りました。彼女は特定できるて言ってましたんでね。

 

一般的にも、基本的にも、当然ながら、個人的な付き合い、それも結婚前提の交際になり得る関係ならば、胸襟を開くのがあったり前です。

もちろん、一度あったきりの人に細かい個人情報を出せ、とは思いません。しかし何度か会っているなら、SNSの交換くらいあったり前でしょう。

自身と相手の信用問題であり、それが一番肝要な部分なんですから。

SNSをチェックされたごときで大騒ぎする意識が理解できません。むしろSNSをチェックしてもらったと思うべきでしょうね。リスクをとらないで、どうして信用を得られましょうや?

皆さんは自分を信用してもらいたくはありませんか?

まさか自分が信用に値しないと思っていないでしょう?

(日記)かわぐちひろしの呪い・バースデーカラー編

かわぐちひろしの呪いは名付けられてしまった時から始まっていました。

名付けたのは僕ではありません。

あー古来の時代みたいに、自分の名前を自分で決めれれば良かったのに、、、。

 

最近、インスタで、バースデーカラーというのが流行ってるので、やってみました。

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川口浩探検隊知ってる人なら、わかっちゃうでしょう。

僕も思いました。

「え!?俺、ガチで探検隊隊長なの!?」

早速ネタに消化する辺り、ガチなんでしょうね。

僕の呪いは生まれた時から始まっていたようです。

 

いや、共通点はね、ありますよ。

①ボンボン

②センスがある

③たぶんそこそこオシャレ

④なのに発想がアレ

⑤アレなギャグを面白いと思ってる

⑥実は、割と、恥も外聞もない。

 

「もしかして生まれ変わりかも?」

と思って、川口浩の没年調べましたが、僕が生まれた時、彼はまだご存命だったので、そんなことはなかったようです。

 

追記

最近、ブログ更新できていなくて、すみません。

肝臓の回復過程が最終段階で、ちょっと疲れ気味なんです。

それに、ちょっと色々迷うこともあったりして。

中年非モテオタと揉めたりしたり。

毒吐きそうな精神状態だったので、ちょっと休んでます。

 

(日記)今日の本当にあった怖い話

今日、レターパックを買いに新宿の東急ハンズに行きました。

高島屋の一階からエスカレーターに乗りました。

僕の前にカップルがいました。

女性が後ろからパートナーの男性の服を引っ張ったりして、いちゃついてました。

すると突然、女性が、、、

 

かんちょーしたんです!

 

僕は「え〜!」と思いました。

男性はえ〜!となりました。

女性は高笑いしてました。

僕は他人の幸福の微笑ましさと、あらぬ方向からの笑いの神に苦笑していました。

 

今日の教訓 時と場はわきまえましょう。